「通常実施する業務と比較すると、低い営業利益になる」

 協議会をめぐっては、20億円の「中抜き」疑惑や、再委託、再々委託を繰り返す構図も明らかになっている。委託を繰り返せば費用は膨らむ。税金の無駄遣いはないか。国会で追及が進むが、政府は予定通り6月17日には閉会させるつもりだ。

 コロナ禍では、他にも疑念が浮上してきた。自民党の部会が当初打ち出して頓挫した「お肉券」や「お魚券」では、特定業界での利権の構図が露骨にうかがえた。「アベノマスク」を受注していた福島市の商社、ユースビオが布マスクに関する事業の実績がないと指摘されていることなどでも、不自然さを感じざるを得ない。(編集部・小田健司)

AERA 2020年6月22日号より抜粋