写真:飼い主の皆さん提供
写真:飼い主の皆さん提供

 新型コロナウイルスの影響で在宅ワークやテレワークに舵を切った職場は多い。AERAではアンケートに寄せられた回答から、慣れない在宅ワークにつきものの「あるある」を集めてみた。AERA2020年6月1日号から。

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 会社を定時に出るだけで、テレビドラマの主人公になれた時代があった。昭和の話かと思えば、ドラマ「わたし、定時で帰ります。」がヒットしたのは、たった1年前のことだ。

 現在といえば、コロナ禍で会社に行く機会そのものが減る人が激増した。今も通勤してみんなのために働いてくれている人に感謝しつつ、慣れない在宅ワークに翻弄されて、トホホな思いをグチり合う飲み会もありゃしない。

 5月連休明け、AERAが働き方などについて行ったアンケートには107人の回答が寄せられた。それによると、在宅ワークや時差通勤など、密を避ける措置が職場で励行された人は80.4%と大多数にのぼった。

 突然訪れた問答無用の“働き方改革”がもたらした「困ったこと」は多い。

「出勤日数が減ったので、給与も減る。仕方ないと思っていても来月のやりくりに悩む」(60代・女性・会社員)
「半径数メートルしか動かないので運動不足に。持病の腰痛がぶり返して、仕事どころでなくなった」(40代・男性・会社員)

 シリアスな悩みのほか、多かったのが、通信環境などハード面のトラブルだ。

「同じマンションで在宅勤務が増え、共有インターネット回線がパンク。会議で声が途切れるメンバーとして認識されている」(30代・女性・会社員)

 コミュニケーション不足を嘆く声も多く寄せられた。

「相手の本音が分かりづらい」(30代・女性・会社員)
「なにげない世間話が仕事を進めるのに重要だったことに気付かされた」(50代・男性・会社員)
「在宅勤務は機微な内容を含む相談事が進まないので、課題が後回しになっている」(50代・女性・会社員)

 感染には関係ない第4の密、家にいることで起こる家族との“密”が仕事環境に影を落とすこともあるようだ。

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