ところで皆さんは、同じ量のわさびでもネタによって辛さがかなり違うと感じたことはありませんか?
実はわさびの辛み成分は、脂に溶けやすいんです。なので、トロやサーモンなどの脂分が多いネタでは、辛み成分が溶けて辛さが弱くなり、イカや貝類などの脂分が少ないネタの場合、同じ量をつけても、ビックリするくらい辛くて涙がこぼれるということになってしまいます。イカ好きの筆者も、何度も痛い目(辛い目?)にあっています。
くら寿司で使用しているわさびには、「本わさび使用」と書いてあります。本わさびとは、日本原産のわさびのことで、これに対して、西洋わさびというものがあります。
本わさびの方がわさび特有の香りが強いという特徴がある一方で、西洋わさびには、あまり香りがなく、若干辛さが強くなっています。
そして、本わさびが50%以上入っていると「本わさび使用」、50%未満の場合は「本わさび入り」と記載するように決められています。
くら寿司に来られた際には、粉やチューブのわさびとは違う、わさび特有の風味とツーンと鼻に抜ける上品な辛さも意識して楽しんでみてください。そうすることで、お寿司のおいしさもより感じられると思いますよ。ただし、くれぐれもつけすぎには注意してください。
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○岡本浩之(おかもと・ひろゆき)
1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2019年11月から、執行役員 広報宣伝IR本部 本部長