肉だねをこねる目は真剣そのもの(筆者撮影)
肉だねをこねる目は真剣そのもの(筆者撮影)
子どもにニラを切ってもらうときには、ハサミが大活躍(筆者撮影)
子どもにニラを切ってもらうときには、ハサミが大活躍(筆者撮影)

 子どものための料理教室「リトルシェフクッキング」代表の武田昌美さんが、子どもと料理を楽しむコツや、レシピを紹介します。忙しい毎日のなかで、小さな子どもと料理をするのは大変そうですし、安全面も心配です。でも、コツさえつかめば大丈夫。親子のコミュニケーションにもなるし、親の知らない子どもの才能をのばすきっかけになります。なにより、一緒に作った料理は格別ですよ。

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 子どもに生肉を扱わせるのって、ちょっとドキドキしますね。指についた生肉を舐めてしまったり、生肉で汚れた手でドアノブやテーブルをベタベタ触ったり。想像するだけで大変そうです。

 たしかに、野菜や果物などに比べて、注意点が多いのも事実。でも、肉を扱えるようになると、料理の幅がグンと広がります。肉料理に挑戦する場合、生肉を扱うときの約束事をしっかり話し合っておくことが大切です。私は子どもたちに、こんなふうに説明しています。

1、生肉を絶対に口に入れない
 お肉には、目に見えないくらい小さな細菌やウイルスなどがいて、それを口に入れるとお腹を壊してしまうことがあるので、絶対にお口に入れてはダメだよ。お肉を触った手には細菌やウイルスがいるから、手や指をなめるのもダメだよ。

2、生肉に触れた手で何かを触ってはいけない
 お肉を触った手には細菌やウイルスがいるね。ではその手で、ほかの場所を触ったらどうなるかな? 細菌やウイルスがお引越ししてそっちに行っちゃうね。そうなると、次にその場所を触った人に、細菌やウイルスがついてしまうね。だから手を洗うまでは、他の場所を触ってはダメだよ。

3、生肉を使った後はしっかり石けんで手を洗う
 悪い細菌やウイルスは石けんできれいに流せるから、お肉を使った後は泡を立ててしっかり洗い流そうね。

4、生肉を触る手を決める
 両手でお肉に触らないで、「お肉の手」を決めようね。そうしたら反対側の手では、どこでも触ることができて便利だよ。

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武田昌美

武田昌美

武田昌美(たけだ・まさみ)/リトルシェフクッキング株式会社代表取締役、子ども料理研究家。料理を通じて子どもの才能を開花させ、挑戦する勇気・失敗への前向きな姿勢を養うことを目的とする料理教室「リトルシェフクッキング」を経営。2歳から19歳まで、のべ2000人以上の子どもに料理の楽しさを教えている。https://little-chef-cooking.com

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餃子作りで生肉デビュー