選手には、家で一人でトレーニングしていても、同じように頑張っている仲間が世界中にいて、また魂が燃えるような戦いをやるんだと想像しながら、大切な時間を過ごしてほしいです。

 いまは生きるために世界中がウイルスという敵と闘っているときで、来年の大会のことまで考えられない方も多いと思います。私もあらためてスポーツが平和の上にあったものなんだなということを実感しています。この状況を乗り越えた先に、世界中のみなさんと最高の瞬間を分かち合い、笑顔をかわせる。そんな舞台が来年の東京オリンピック・パラリンピックであってほしいと願っています。

(編集部・深澤友紀)

AERA 2020年5月4日-11日号