彼らの口からは「スタッフさん」という言葉がよく出てくる。「関ジャニ∞クロニクル」は、彼らの新たな魅力や、人間的な面白さを引き出す番組として人気を集めてきた。自分たちを理解し、多くの企画を生み出してくれたスタッフに対して絶大な信頼感がある。

村上:俺らをよく理解してくれてますからね。どうせまともなこと言えへんやつらやって(笑)。そこにフタをしないでのびのびやらせてくれる一方で、編集という作業で、いらんところを研磨してもくれる。

丸山:スタッフさんの努力の賜物ですね。

大倉:ほぼ台本もないですしね。縛らずにいてくれてる。

横山:これ、どうやって放送するんやろうって不安になるときも結構ありますから(笑)。スタッフさんの支えがあって、自然と楽しい空気感が出せる。それは僕らの武器になってるんじゃないですか。

 俳優や司会業など、さまざまな場所で個々に活躍している5人だが、グループでの仕事は「特別な場所」だと話す。

横山:僕らはグループでのレギュラー番組が3本あるんですけど、どれもカラーが違う。でも自然とその番組のカラーに合わせてやってるんです。別に「合わせよう」とも話し合ってるわけじゃないけど、あうんの呼吸というものができあがっている。みんながそろうと「帰ってきたな」って感じですね。まあ、レギュラー3本は多い方ですよね、ジャニーズとして。顔を合わせる機会はそれだけじゃないし。

村上:ほんまやなぁ。

安田:ありがたいなと思うのは、こんなに長いこと一緒にいてもまったく知らなかったお互いの魅力を、番組を通じて知ることもあるんです。タレントやってますけど、僕らも人なのでプライベートでは気恥ずかしくて言えないこともある。でも、テレビだと逆に交換し合えるというか……自分たちにとって得な場所であり、要になる場所だと思っています。

大倉:僕も“母体”がちゃんとあるからこそ、個人でも安心してしっかり仕事ができる。帰ってくる場所があるって、無意識にどこかで思ってるんですよね。人生の中のメインです。

次のページ