サッカーにたとえるなら、日経225はサッカー日本代表、TOPIXはJリーグ全体といったところでしょう。日本のエリート企業を買いたいなら日経225、日本企業全体のポテンシャルにかけたいならTOPIX、という選び方もできますね」
 
 と、例え話で解説してくれたのは、三菱UFJ国際投信デジタル・マーケティング部の酒井香織さんだ。

 ざっくりいうと日経225は225社の株価を平均したものなので、「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングや値がさハイテク株の影響を受けやすい。

 一方、TOPIXは東証1部の全銘柄の時価総額から算出した指数。時価総額の大きい銀行や製薬会社などの内需株の影響を受けやすいといわれる。

「初心者が買うなら、値動きがはっきりしている日経225がわかりやすいと思います。TOPIXの場合、東証1部の上場企業すべてが対象ですから、業績不振企業などもごちゃ混ぜです。日経225は現在、指数の算出基準を見直し中ですが、ニュースにもよく出てきますしね」(前出の深野さん)

【Q3】
先進国株式ファンドの中身は?

【A3】
 人気の高い「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」の場合、国別の資産配分は米国約68%、英国約6%、その他が26%。組み入れ銘柄はアップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなど米国の巨大企業が独占している。

 米国株しか組み入れられていない投資信託だと、米国がこの先コケたときが怖い。欧州や豪州にも一部を投資している点が評価できる。(取材・文/木村慎一郎、伊藤忍)

※アエラ増刊『AERA Money 今さら聞けない 貯金の基本』の記事に加筆・再構成