さわけんさんによると、たいていの料理はリメイクすることが可能だという。

「メインのおかずを多めに作っておいて、パン、ご飯、麺などと組み合わせれば、ばっちりボリュームも出ます」

 残りご飯も中華スープのもとを加えれば簡単に雑炊になるし、そこに残った唐揚げやザーサイをトッピングすれば、腹持ちもしっかりする。

 子どもが残しがちな野菜炒めもトマトソースを合わせれば、具だくさんパスタに生まれ変わる。

「ニンニクをオリーブオイルで炒めてトマトを加えれば、本格的なトマトソースになります」

 関西のソウルフード、お好み焼きもリメイク料理のテッパンだ。小麦粉さえあればすぐ作れるうえ、具材を選ばない。記者も煮物も炒め物も揚げ物もなんでも刻んで野菜もどっさり入れて、お好み焼きにする。

 リメイクは楽しくおいしく効率よく! しっかり食べて、健康的な生活を心がけよう。

●さわけんさんの簡単リメイクレシピ

カレー→ごちトースト
食パンにチーズをのせてオーブントースターで焼く。裏面がしっかり焼けてチーズが溶けたら皿に盛り、カレーをかけ、半熟卵とサラダを添える。サラダにドレッシングをかけてナイフとフォークでザクザク切ってめしあがれ。ゆで卵の上にチーズをかけて焼いても美味

ハンバーグ→タコライス
ハンバーグを細かく崩し、ひき肉状にしてチリパウダー(小さじ1杯)を入れて香りがするまで混ぜ、温める。皿にご飯、肉、レタスやトマトを盛り付け、細切りのチーズをふる。キャベツで作ったコールスローも合う

肉じゃが→肉うどん
2人分で煮汁お玉2杯分+水100mlが目安。煮汁が足らなければ水を足そう。フライパンに煮汁と水、麺つゆ、砂糖を入れ、沸騰したら冷凍うどんを2玉入れる。麺つゆ、砂糖の量は味を見て調整。煮詰まったら半熟ゆで卵とネギを添える

唐揚げ→スープ雑炊
フリーズドライの中華スープとご飯を沸騰した湯に入れ、ご飯が膨らんだら、塩で控えめに味を調える。器に盛り、唐揚げとザーサイなどの漬物をのせ、好みでゴマ油やパクチーをふる。中華スープでなくても即席スープは使いようだ

野菜炒め→野菜トマトパスタ
フライパンにオリーブオイルを入れ、ベーコン(野菜炒めが肉入りなら不要)、ニンニクをさっと炒め、トマトの水煮と野菜炒めを汁ごと加えて塩で味を調える。塩ゆでしたパスタとソースを絡めて味を確認し、皿に盛り粉チーズをふる

(ライター・羽根田真智)

AERA 2020年4月27日号より抜粋