身分証明書をネット上で送信した場合は約5営業日後に本人限定受取郵便で、キャッシュカードが届く。同時に送付されるログインIDや仮パスワードを入力すれば、ネット上の自分の口座にアクセスできる。
 
 ネット銀行というと、「ハッキングが怖い」「パスワードの管理が大変」と嫌う人もいる。しかし、預金金利は一般の銀行より高く、振込などの資金移動もラク。預金保険機構による保証も一般の銀行と同じだ。投資信託などの資産運用も、一般の銀行と比べて格安の手数料なので気軽に始められる。
 
 定額自動入金サービスを利用してネット銀行にお金がある程度貯まったら、その一部を貯金から投資に回す。これこそ、賢い資産形成を行うためのステップアップ法なのである。

(取材・文/安住拓哉、伊藤忍)

※アエラ増刊『AERA Money 今さら聞けない 貯金の基本』の記事に加筆・再構成

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安住拓哉

安住拓哉

出版社勤務を経て2021年に独立。経済関連記事全般が得意。取材・執筆歴20年以上。雑誌の取材記事の他、単行本のライティングも数多く手掛ける。

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