「五輪開催するなら封鎖しかない」 免疫獲得か終息か「東京封鎖」の現実味 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「五輪開催するなら封鎖しかない」 免疫獲得か終息か「東京封鎖」の現実味

3月27日朝、東京・丸の内は通勤客がまばらだった。JR東京駅前の横断歩道を渡る人たち (c)朝日新聞社

3月27日朝、東京・丸の内は通勤客がまばらだった。JR東京駅前の横断歩道を渡る人たち (c)朝日新聞社

3月25日夜の緊急記者会見で「感染爆発 重大局面」と示す東京都の小池百合子知事。週末の外出自粛を要請した (c)朝日新聞社

3月25日夜の緊急記者会見で「感染爆発 重大局面」と示す東京都の小池百合子知事。週末の外出自粛を要請した (c)朝日新聞社

 こんな見方もある。前出の上理事長は、「今なのかそれ以前からなのかはともかく、少なくともすでに感染爆発していると考えられます」という。「対応は2種類ある」といい、一つは長期にわたって多くの人が感染してゆっくり免疫をつける方法で、もう一つは、小池百合子知事も言及した“封鎖”だ。

「五輪を開催するなら、封鎖しかありません。ただしこの場合、治療薬やワクチンの開発を急がなければなりません」(上理事長)。人が免疫を持たないまま、感染が終息すれば、再度ウイルスが入ってきたときに必要になるからだ。

 和田教授もオーバーシュートを防ぐうえで、人の行動を制限することは効果があると考える。すでにヨーロッパや米国での感染拡大が本格化し、世界中で行動制限が敷かれている。小池知事はどのような政治判断を下すのか。

 だが、和田教授は、そもそもの問題として、外出に対する国民の意識が気がかりだという。

「熱がなければ大丈夫だと考える人もいるようですが、それは違います。熱が出ていない感染者が他の人にウイルスをうつしている例もあります。のどの痛みやせきも含めて、症状があれば外出をしないようにしなければならない」

 都市を封鎖し行動を制限すれば、別の痛手を負うことになる。できる限りのことをやった上での最終判断とされるべきだ。(編集部・小田健司)

AERA 2020年4月6日号より抜粋


トップにもどる AERA記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい