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「#トイトレ」投稿が子どもを危険にさらす? 罪悪感にさいなまれる母親も

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福井しほAERA
イラスト:石山好宏

イラスト:石山好宏

AERA 2020年3月2日号より

AERA 2020年3月2日号より

 児童ポルノサイトの閲覧をブロッキングするためのリストを管理する「インターネットコンテンツセーフティ協会」の桃澤隼人さんによると、過去には幼稚園のホームページに保護者用に公開されていた園児のお風呂写真が、ポルノサイトに転載されていたこともあるという。

「削除要請をしても、また別の場所にアップされる。海外サーバーの場合は要請を無視されることもあります。一度公開され、ネット上に広まってしまった写真を消し去ることは難しいのが現状です」

 親が子どもの写真をインターネットに載せるのは、今に始まったことではない。

 ブログやコミュニティーサイトにも、“育児ネタ”を写真つきでアップする人は存在した。だが、ブログがテキスト文化に重きを置くのに対し、ツイッターやフェイスブックをはじめとするSNSでは画像や動画が注目されやすい。前出の高橋さんは言う。

「なかでも画像がメインのインスタグラムは共通の趣味や目的がある人とつながりやすいため、無防備になりやすい。結果、幼稚園や場所が特定できる写真を載せる保護者も多いのです」

 埼玉県警捜査一課デジタル捜査班の元班長で、『あなたのスマホがとにかく危ない』の著書もある佐々木成三さんは、実際に遭遇したいくつかの事例から、想定される事件を説明してくれた。

「たとえば、娘の高校合格に喜んだ父親が、入学式の日に娘の写真をフェイスブックに投稿するだけでも、事件に発展する可能性はあります」

 制服姿を見れば、学校が特定できる。父親のフェイスブックにはそれ以上の情報がなかったとしても、娘もSNSを使用していれば、そこからさらに情報を得ることができる。写真にテニスラケットが写っていれば部活がわかり、電車の遅延情報の投稿から、沿線を特定することもできる。

 写真一枚に写り込んだ要素から、個人情報を割り出していくことは可能だ。SNSの公開範囲を「友達」に設定していても、なかにはよく知らない人もいる。

「悪意のある誰かがインターネットの掲示板などに写真を拡散し、ストーカー事件に発展する可能性もあります。似たような事例は、すでに起きています」(佐々木さん)


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