話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』では、毎号、一つのスポーツを取り上げて、やっても見ても楽しくなるうんちく(深~い知識)を紹介。3月号は、カヌーを取り上げたよ。

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【競技の内容】

 艇(舟)をパドル(櫂)で漕ぎ、速さなどを競う競技。東京五輪ではスラロームとスプリントの2種目が行われ、どちらもカヤック部門とカナディアン部門とがある。スプリントの場合はさらに、シングル(1人乗り)、ペア(2人乗り)、フォア(4人乗り)の区別があり、距離も200m、500m、1000mの3種類がある。東京五輪では、これらを組み合わせて男女でスラロームが計4種目、スプリントが計12種目行われる。

【カヌーのうんちく5連発】

(1)ボートは後退カヌーは前進
 カヌーとボートは似ているけれど、カヌーは漕ぎ手から見て前向きに進み、ボートは後ろ向きに進む。またボートでは、漕ぐ道具のオールが艇に固定されているけれど、カヌーのパドルは固定されていない。

(2)激流を制する「スラローム」
「スラローム」は、激流を下りながら、2本のポールをつり下げた約20個のゲートを順に通過してタイムと技術を競う。ゲートに触れたり、通過しなかったりするとペナルティータイムが実際のタイムに加算される。流れに逆らい、上流に向かって通過しなくてはならないゲートもあるので、パワーも必要だ。

(3)スピード勝負の「スプリント」
「スプリント」は、流れのない直線コースで一斉にスタートして着順を競う。スピード感が魅力で、わずか数分のうちに白熱したレースが行われる。スタートのときにたくさんの選手のパドルから上がる水しぶきは迫力満点。

(4)「カヤック」と「カナディアン」はパドルが違う
 スプリントにもスラロームにも、カヤックとカナディアンの2部門がある。大きな違いは使うパドルだ。カヤックは、両端にブレード(水かき)のついたパドルを使う。カナディアンは、片方だけにブレードのついたパドルを使う。

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AERA編集部
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