色の終わりはどこ?色のない世界ってある? 小学生の「色」についての議論が深すぎた (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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色の終わりはどこ?色のない世界ってある? 小学生の「色」についての議論が深すぎた

連載「探究堂日記」

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山田洋文AERA#AERAオンライン限定#子育て
子どもたちが「色」について持っているイメージは様々

子どもたちが「色」について持っているイメージは様々

鮮やかな色彩で読者を魅了するエリック・カールの絵本

鮮やかな色彩で読者を魅了するエリック・カールの絵本

「色には終わりがないと思うねん」

「そうかな?黒が終わりなんじゃないの?」

「いや、黒でも他の色を混ぜると変わり続けるで」

(色の終わりという発想はなかったなあ……。)

 子どもたちの意見に触発されて、私の頭もぐるぐる回転し始めます。

「地球上はどこでも色があるはず」

「僕もそう思う。色がないということは絶対ありえない!」

「色がなかったら形の区別がつけられへんし」

「色のない世界を想像することすら難しいと思わへん?」

 話し合いを続けているうちに、内容がだんだんと哲学的な方向に発展していきます。色の不思議は深まるばかりです。

 この日の授業では、アメリカの絵本作家エリック・カールの作品を読み聞かせすることにしました。読者のみなさまの中にも、彼の代表作である「はらぺこあおむし」をご覧になられた方がいらっしゃると思います。

 エリック・カールの作品の特徴として真っ先に挙がるのは、その独創的で鮮やかな色使い。

「なんか、この空の辺りは筆の跡がはっきり残ってるで」

 絵本をじっくり観察すると、どのページをとっても単色でのっぺりとした箇所が全くないことに気づきます。

 彼は線画で絵を描くのではなく、コラージュという手法を取り入れていました。

 事前に薄紙をつかって特製の色紙をつくり、それらを切り貼りすることで、複雑で鮮やかな色彩を実現していたのです。

「エリック・カールになりきって、紙芝居を作ってみいひん?」

 子どもたちは私の提案を興味深そうに聴き入ります。本プロジェクトで自分たちが目指すところが明確になり、やる気も増してきたようです。

 探究堂としては初のオリジナル紙芝居製作が本格的にスタートしました!

※AERAオンライン限定記事

○山田洋文(やまだ・ひろふみ)/1975年生まれ、京都府出身。教育家。神戸大学経済学部卒。独立系SIerのシステムエンジニアを経て、オルタナティブスクール教員に。2016年4月、京都市内でプロジェクト学習に特化した探究塾の探究堂(http://tanqdo.jp/)を開校。探究堂代表、認定NPO法人東京コミュニティスクール理事。


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山田洋文

山田洋文(やまだ・ひろふみ)/1975年生まれ、京都府出身。教育家。神戸大学経済学部卒。独立系SIerのシステムエンジニアを経て、オルタナティブスクール教員に。2016年4月、京都市内でプロジェクト学習に特化した探究塾の探究堂(http://tanqdo.jp/)を開校。探究堂代表、認定NPO法人東京コミュニティスクール理事。

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