「このタイミングを大切にして、スキルよりも『自分はなにをしたいか』を今一度じっくり考えてみるのもいいですね。40代は、この方のように転職を考える人がとても多い年代。女性が働きやすい社会に変化する中で『キャリアアップ』をめざす女性が増えています。そこで、資格を取って人事を『極める』という考え方もあると思います。社会保険労務士や中小企業診断士などは人事とつながりやすいですし、大学職員として学生の就職支援をしたり、人材紹介会社でコンサルタントを担当したりする人も。自分が仕事で関わった取引先や相手方の仕事とは、親和性が高いもの。参考にしてみてください」(水野さん)

【お悩み2】
「証券会社勤務です。忙しさに疲れました。資格を生かして、フリーで独立したいのですが」(香苗さん 43歳)

 会社に属さず、マイペースで。フリー(フリーランス)も憧れの働き方ですが、現実はどうなのでしょう。

「フリーと被雇用者には二つの大きな違いがあります。ひとつは、仕事。被雇用者は、仕事が常に用意されている状態です。対して、フリーは自分で仕事を見つけなくてはいけません。もうひとつ、被雇用者は福利厚生などで守られていますが、フリーは自分で自分を守らなくてはいけません。でも、フリーには自分の行動を自分で決めることができる自由さがあります。この違いをしっかり理解して準備を行うのが賢明です」(川上さん)

「フリーにも、契約の締結や事務的な手続きが必要な場合があります。納期も厳守しないと信用に関わりますし、次につなげるためには責任感はもちろん、自己管理能力も問われます。次がなければ、ただの趣味になってしまいますよね。でも、『これができます!』という確固たるウリがあり、それを上手に発信することができれば今は稼げる時代。フリーという『経営者』であることを自覚して仕事に臨む姿勢が大切です」(水野さん)

【お悩み3】
「ずっと同じ場所で働くのは息がつまるタイプ。どんなところで働けばいいですか?」(美紀さん 35歳)

 短期や派遣など、期間が決まっている仕事や職種は、年々、募集も応募も伸びています。

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