ユーザーから寄せられる声は「睡眠量や運動量がわかった」という感動に加え、前向きなフィードバックが多い。

「Catlogは、複雑なログデータを、機械学習を使った処理によって実際の行動に分類しています。その精度を上げるべく、社員の約20匹の様たちも頑張っています」(同)

「すべては、猫様のために。」というCatlogのキャッチコピーどおり、RABOの社員たちもいずれも大の猫好きだ。彼らの約20匹の愛猫たちが、Catlogの検知精度を上げるべく、「機械学習エンジニャーとして」プロジェクトに参加している。

「『吐く』や『水を飲む』など、検知できる行動が増えれば、愛猫様の健康管理に役立ちます。元気があるか、食事は取れているか、運動量は減っていないか、普段から見守ることで飼い主がサポートしてあげられる。猫様の様子を獣医さんともシェアすれば、適切な問診につながるでしょう。集まったビッグデータは、いずれ、すべての猫様たちのために活用したい」(同)

 猫の研究も、ビッグデータで飛躍的に進歩する可能性がある。現在、アプリはiOS版のみだが、2月14日にはアンドロイド版もリリース予定だ。(編集部・澤志保)

AERA 2020年2月10日号