紅白出場は「社会勉強」 時代を揺さぶるKing Gnuのトーキョー・ニュー・ミクスチャーとは 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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紅白出場は「社会勉強」 時代を揺さぶるKing Gnuのトーキョー・ニュー・ミクスチャーとは

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小柳暁子AERA

「白日」の総再生回数が1億回を突破、メジャーデビューの年に紅白歌合戦初出場という快挙をなし遂げたKing GnuがAERAに登場。メンバーが現在の活動にかける想いを語った。AERA 2020年2月3日号から。

【画像】蜷川実花撮影!AERA表紙を飾った小沢健二さん

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 CMソングにドラマ主題歌。テレビをつければ彼らの音楽が聞こえない日はない。

 ハイトーンで透明感あふれる歌声と、アグレッシブで重層的な音。転調を伴いながら展開していく楽曲には、多種多様なアイデアが現れては消えていく。「トーキョー・ニュー・ミクスチャー」と呼ばれるそのサウンドは、新しいものに敏感な若い世代をキャーキャー言わせ、音楽にうるさいリスナーの耳も捉えた。

 全曲の作詞作曲を手掛け、アートワークも統括しているギター・ボーカルの常田大希は東京藝術大学音楽学部器楽科チェロ専攻出身。クリエイティブレーベルPERIMETRONを主宰、ソロプロジェクトmillennium paradeでも活動。米津玄師の楽曲にもプロデュース、アレンジ等で参加している才人だ。ボーカル・キーボードの井口理は同大声楽科出身。

「あまり歌の勉強はせずに、遊んでいました」(井口)

 クラシック出身ながら、東京のアンダーグラウンドな音楽シーンの水脈にも根を下ろしていた常田の元に、師匠の家に住み込みという形でジャズの修練を積みセッションミュージシャンとして活躍していた新井和輝、幼少期からストリートダンスを踊っていた勢喜遊、常田の幼なじみであり俳優としても活動していた井口というまったく異なる個性が「バンド」という形で合流し、独自のミクスチャーサウンドに結実した。

「この何年かでJ−POPならではの感覚を体得しました。今回のアルバムではそれが自然に出ました」(常田)

 ニューアルバム「CEREMONY」は、「開会式」という曲で始まり「閉会式」という曲で終わる。カオスの予感を内包した祝祭前夜の東京の不穏な空気を震動させる音楽だ。

(編集部・小柳暁子)

AERA 2020年2月3日号


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