岩井俊二と松たか子は共犯関係? 最新作に込められた「生きること」へのメッセージ (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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岩井俊二と松たか子は共犯関係? 最新作に込められた「生きること」へのメッセージ

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坂口さゆりAERA
岩井俊二(いわい・しゅんじ、右):1963年、仙台市生まれ。94年「undo」で映画監督デビュー。「Love Letter」(95年)が大ヒット。他に「スワロウテイル」(96年)など多数/松たか子(まつ・たかこ):1977年、東京都生まれ。主な出演映画に「告白」(2010年)、「夢売るふたり」(12年)、「小さいおうち」(14年)、「来る」(18年)。アニメ「アナと雪の女王」シリーズでエルサの声を担当(撮影/植田真紗美)

岩井俊二(いわい・しゅんじ、右):1963年、仙台市生まれ。94年「undo」で映画監督デビュー。「Love Letter」(95年)が大ヒット。他に「スワロウテイル」(96年)など多数/松たか子(まつ・たかこ):1977年、東京都生まれ。主な出演映画に「告白」(2010年)、「夢売るふたり」(12年)、「小さいおうち」(14年)、「来る」(18年)。アニメ「アナと雪の女王」シリーズでエルサの声を担当(撮影/植田真紗美)

「ラストレター」は全国東宝系で公開中。出演はほかに広瀬すず、森七菜、神木隆之介、福山雅治など (c)2020「ラストレター」製作委員会

「ラストレター」は全国東宝系で公開中。出演はほかに広瀬すず、森七菜、神木隆之介、福山雅治など (c)2020「ラストレター」製作委員会

 ヒット作品を次々と生み出す岩井俊二の最新映画「ラストレター」が公開中だ。SNS時代に「手紙」を題材にした意図とは? 監督の岩井と主演の松たか子が語り合った。

【映画「ラストレター」の場面写真はコチラ】

*  *  *
 映画「ラストレター」は監督、岩井俊二の出身地、宮城が舞台。手紙の行き違いをきっかけに2世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描く。主人公の裕里を演じるのは松たか子。岩井映画への出演は、ヒロイン・卯月を演じた「四月物語」(1998年)以来だ。

岩井俊二(以下、岩井):裕里に松さんというキャスティングは自然に浮かびました。でも、最近ふと、裕里は「四月物語」の卯月によく似ていると気づいたんです。裕里は卯月の20年後のような、延長線上にいる人物みたいな気がして。それもあって松さんというイメージが浮かんだのかなと。

松たか子(以下、松):私は最初、卯月と似ていることに気づきませんでしたが、お声掛けいただいた時は、私でいいのかなと思いつつもすごくうれしかったです。

岩井:「四月物語」は僕が無理やり「短編を撮らせてくれ」と事務所に頼んで実現させた作品なので、松さんとは共犯的な関係で作っていたという思いがあるんです。今回久しぶりに松さんと一緒に仕事をして、僕の中では勝手にアットホームな気分になっていました。すごく支えられた感じがします。

松:ありがとうございます。でも、卯月も裕里も恋は報われないんですよね……。本人たちはハッピーなんですが、端から見れば「それでいいんだ?」っていう感じのキャラクターです(笑)。

岩井:そうだね(笑)。裕里は娘時代から変な嘘をついたり、ポジションの取り方が最後まで報われないんだけどかわいらしい。夫役の庵野秀明さんとも良い雰囲気を出してくれました。

松:庵野さんがダンナさんと聞いた時は想像がつかなかったのですが、面白そう! と。実際撮影していくと、この人だったら全部正直に言っちゃうし、いろいろあっても戻ってくるなと思いました。ご一緒していて、とても楽しかったです。


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