宮舘涼太(以下、宮舘):月イチでざっくばらんな食事会を開いて、思ったことを率直に言い合っています。

渡辺翔太(以下、渡辺):ラウールの発案です。最年少のラウールが言ってくれたことにも意味があると思う。

ラウール:デビューが決まったタイミングで、みんなの人生がかかっているから、気兼ねなく話し合いたかったんです。

阿部:お互いがお互いを尊敬しあえるポイントがあって、みんなが尊重しあっています。

宮舘:年齢も経歴もバラバラだけど、いま、見ている夢は一緒。乗った船が同じになったから、たどる道とたどりつく先を同じものにしたいですね。

 これまで苦労も重ねてきた。

岩本:どんな苦労も意味があると前向きに捉えるのでくじけませんが、転機はあります。「滝沢歌舞伎」のシンガポール公演(15年)。言葉が通じなくてもパフォーマンスで人を魅了できると肌で感じた瞬間です。滝沢(秀明・現ジャニーズ事務所副社長)くんが「なんかあったら俺に言え」と言ってくれたことも忘れません。自分も後輩たちにそう言える男になりたいです。

深澤:僕は舞台の前日に、滝沢くんに「おまえ、もう出なくていい」と言われたことがあって。そのときは悔しかったんですが、後になって、実は「もっとできるだろ?」という愛のメッセージだったと気づいた。何かあるたび思い出して、「自分にはできる」と奮い立たせています。

宮舘:中学生のとき、一緒に舞台に立ったKAT−TUNの亀梨(和也)くんに、「プロなんだから、失敗しても引きずったままお客さんの前に立つな」と言われて。それまでの部活感覚の気持ちを改めた瞬間でした。

佐久間:大好きなアニメ関係の仕事をするとき、「滝沢歌舞伎」で一緒だったV6の三宅(健)くんに「引かれるくらい全力でやったほうがいい。それでやっとふつうだから」とアドバイスをもらいました。その言葉に、いまも背中を押されています。

渡辺:同年代の友人が社会に出ていくタイミングで自分の居場所が変わっていないことに、焦った経験はあります。だけど、ここで逃げたらどこへ行っても通用しないだろうと思って。Kis−My−Ft2の北山(宏光)くんや千賀(健永)くんは、会う度に「最近どう?」と気にかけてくれて、「見てくれている」と感じるだけで頑張れた。僕らも後輩にそう接したい。やっぱり、こういう関係性があるジャニーズが本当に好きなんです。

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