3人の交流は、ツイッターやインスタグラムなどのSNSでも頻繁に見られる。草なぎは「SNSを始めたことで世界が広がった感覚がある」と話す。

草なぎ:メディアを通さなくても、テキストや写真ですぐに今の自分の状況を伝えられて、リアクションもすぐにわかるから、「つながってる感」はめちゃくちゃありますよね。ファンの皆さんとも、もっと身近な関係になった感じがする。プライベートな写真も上げられるし、より自分の個性やパーソナルな部分を感じてもらえているのかな、とは思いますね。

 やり始める前は、実はちょっと怖いイメージがあったんですよ。「すぐ炎上するんでしょ?」みたいな(笑)。でも実際にコミュニケーションをとってみて、「SNSって思っていたよりも温かくて血の通っているものなんだな」って気付いた。それは新しい発見でしたね。

「新しい地図」として歩み出して丸2年が経った。これまで歩んできた道と、これから歩む道。心の中で、どんな地図を描いているのだろう。

草なぎ:振り返ってみると、あのときは緊張してたな、気負ってたなと思うこともあります。今はやることが多くて、新人時代を思い出しますよ。

 でも、この間の「はっぴょう会」も大変でしたけど、自分で曲を作ったり演出も考えたりして、自分の中から湧き出てくるものを放出している感じはありますよね。それはほかの2人も同じなんじゃないかな。

(ライター・澤田憲)

AERA 2020年1月13日号