事実は小説より奇なり。朝日新聞が報じたB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、夕日新聞社としてピックアップ! 2020年1月号からその一部を紹介する。

■中学3年生が1メートル超の「幻の魚」をゲット(2019年10月18日 高知県)

 大きな魚体と強烈な引き味が魅力で「幻の魚」ともいわれるアカメ。全国の釣り人が、いつか釣ってみたいと憧れる魚を、高知市の中学3年生、西川慎吾君が、格闘の末、釣り上げた。

 7月下旬、西川君は自宅近くの神田川で一人、糸を垂らしていた。ミミズで30センチほどのウグイを釣り、針に掛けて泳がせたところ、約2時間後にズンと強い引きが。大物と確信した西川君は、釣りの大先輩で67歳の川上清次さんに携帯電話で助けを求めた。そして約30分後に駆け付けた川上さんたちの手助けを得て、釣り上げることに成功したという。

 釣ったアカメは全長約1.1メートルの大物。アカメは逃げられずに取り込める程度まで弱らせることが必要だが、「慎吾はそのテクニックをマスターしている」と川上さん。アカメはその後、川に放したそうだ。

 受験生だけど、釣りはやめられないそう。

■未来の車は体調を気遣ってくれる(2019年10月8日 神奈川県)

 運転手の体調変化を検知し、異常があれば自動停止――。そんな「気遣い上手」な電気自動車の試作機を三菱電機が公開した。「未来の電気自動車」をテーマに開発する「EMIRAI」シリーズの5号機。2020年代前半に自動車メーカーに技術採用されることをめざしている。

 ダッシュボードに埋め込んだ赤外線カメラで、顔色の変化を認識して脈拍数を測る。天井に取りつけたセンサーでは皮膚の表面温度から体温を計測。脈拍低下や低体温を検知すると、車が「大丈夫ですか」などと運転手に話しかけ、応答がないと自動で一時停止させるしくみを考えている。

 運転手のまばたきが増えるなど眠気の兆候があれば、室温を下げたり、明るい音楽を流したりして目を覚まさせることもできるという。

 運転手の体調悪化による事故が減らせるといいね。

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AERA編集部
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