社員の“働きグセ”把握で血圧対策 企業や業界が取り組む事情とは? (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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社員の“働きグセ”把握で血圧対策 企業や業界が取り組む事情とは?

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羽根田真智AERA#ヘルス
テルモ東京オフィスにある血圧計で、血圧を測定するのが村越正英さんの日課だ。上は160~100ぐらいの幅で変動する。血圧が高い日は食事や行動に気をつける。この日は高めだった(撮影/写真部・掛祥葉子)

テルモ東京オフィスにある血圧計で、血圧を測定するのが村越正英さんの日課だ。上は160~100ぐらいの幅で変動する。血圧が高い日は食事や行動に気をつける。この日は高めだった(撮影/写真部・掛祥葉子)

AERA 2019年12月23日号より

AERA 2019年12月23日号より

 生活習慣は、職種や業界、職場環境で大きく変わる。だからこそ、 仕事をするなかでの取り組みが必要であり、企業や業界が動きだしている。AERA 2019年12月23日号では「仕事と血圧」を特集した。

【図解】職種や仕事内容で健康対策は変わる!傾向と対策はこちら

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 テルモの東京オフィス(東京都新宿区)で働く村越正英さん(55)は、出社すると必ず衛生管理室に向かう。ここには自社製品である血圧計が設置されている。毎朝血圧を測定し、記録するのが村越さんの日課であり、もう2年半以上続けている。きっかけは2年前、健康診断で132mmHg/102mmHgとなり、「要精密検査」と言われたことだ。

 もともと血圧は120mmHg/60mmHg程度だった。人生初の「下の血圧が高め」の指摘に驚き、毎朝の血圧測定を開始。ただし、危機意識はほとんどなかった。ところが18年の健康診断では126mmHg/96mmHg、19年には141mmHg/100mmHgと年々上昇傾向。上下ともに基準値を超え、やや焦ってきた。

 血圧上昇の原因として思い当たるのは、職場環境の変化だった。高血圧を指摘される以前は静岡県富士宮市の職場にいた。社員食堂が2カ所あり、昼も夜も副菜数品、野菜多めのバリエーション豊かな食事ができていた。ところがその後、異動になった現在の職場は社食がなく、かつ飲食店が少ない。朝はパン二つ、昼食は中華など炭水化物中心の高カロリーメニュー。夜は介護する親の食事作りでクタクタになり、自身は食事抜き。規則正しい生活が難しいなかでも、毎日測定しているうちに、「鯖の水煮缶を食べると血圧が下がる」「大根おろし入りうどんがよい」などの傾向がわかってきた。

 そこで、出社時の血圧測定値が普段より高い日は、たとえ焼肉定食がお得であっても、自身の経験による「血圧低下食」を選ぶ。こうした積み重ねで日によって変動はあるものの、目安ラインの133.4mmHg/86.4mmHg前後を維持している。


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