これを同じ「見守りサービス」を行う民間企業と比較するとどうなるか。民間企業は登録料に当たる加入料金が5千円、月10回プランが900円、月30回プランが1900円と、位置検索できる回数によって料金は異なるが、同市のサービスを利用すれば初月は最低でも4350円得をする。

「助成の大きな目的は、家族の精神的な不安を軽減するための家族介護支援です」(市の高齢福祉介護課)

 ここまで紹介したのは、ほんの一例に過ぎない。自治体の支援はほかにもたくさんある。

「人生100年時代」──。移住を決めたり、子育てに困ったり、老親のことが心配になった時、自治体のホームページや窓口で確認してみよう。きっと、頼りになる制度があるはずだ。(編集部・野村昌二)

AERA 2019年12月16日号

著者プロフィールを見る
野村昌二

野村昌二

ニュース週刊誌『AERA』記者。格差、貧困、マイノリティの問題を中心に、ときどきサブカルなども書いています。著書に『ぼくたちクルド人』。大切にしたのは、人が幸せに生きる権利。

野村昌二の記事一覧はこちら