写真「焼き場に立つ少年」は本当に長崎で撮影? 裏取れる情報は皆無 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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写真「焼き場に立つ少年」は本当に長崎で撮影? 裏取れる情報は皆無

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高瀬毅AERA
日本のカトリック教会が配った「焼き場に立つ少年」のカード。裏面に教皇のサインがある (c)朝日新聞社

日本のカトリック教会が配った「焼き場に立つ少年」のカード。裏面に教皇のサインがある (c)朝日新聞社

 ローマ教皇が普及を呼びかけたことから注目されるようになった、「焼き場に立つ少年」の写真。今回の教皇の長崎訪問でさらに注目度が高まったが、写真が本当に長崎で撮られたものなのかどうかは定かではないという。写真をめぐる現状を紹介したAERA 2019年12月9日号の記事を掲載する。

【写真】若者から贈られた法被を着て笑顔を見せるフランシスコ教皇

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 爆心地公園で教皇フランシスコが核廃絶のメッセージを述べる傍らに、その写真はあった。「焼き場に立つ少年」。米海兵隊所属のカメラマン、故ジョー・オダネル氏が、戦後の長崎で撮影したとされる写真だ。

 幼い子を背負い、直立不動。毅然とした少年の姿が見る者の心を捉えて離さない。フランシスコも2017年、写真の普及を呼びかけ、写真に「戦争がもたらすもの」というメッセージを添えたカードを関係者やカトリック教会に配布した。

 ただこの写真は広く知られるようになって十数年経つが、いまだに少年が誰なのか、場所はどこなのか特定できていない。

「これだけ公になっているのに裏を取れる情報が全くない。本人は名乗り出なくても長崎のような狭い所では周りが知っている。それが出てこないのは珍しい」


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