私が考えるベストな方法は、やみくもに禁止するのではなく、「お菓子の食べ過ぎは体に悪いんだよ」ということを伝えたうえで、何をどのくらい食べるのか、子ども自身で考える力をつけてあげること。そこで、一緒にお菓子を作ってみるのはいかがでしょうか?

 料理教室でカステラを作ったことがあります。スキレット(鋳鉄製のフライパン)を使用して大きなカステラを作ったので、子ども達はその見た目の大きさに大喜びのメニューでした。
ほどんどの大人が「甘さ控えめ」と感じる、優しい味です。しかし、砂糖大さじ2杯に、練乳小さじ1杯など、少なくない分量の砂糖を使用しています。

 作っている途中、大さじ2杯のお砂糖を見ると「わっ!こんなたくさんの量」と大人も子ども驚きます。
 甘さ控えめのカステラにも、たくさんの砂糖が入っているのです。ということは、市販のお菓子や甘いジュースのなかには、もっと大量の砂糖が入っているということ。そう考えると、ちょっと怖くなるほどです。

 だからといって、市販のお菓子を禁止にするべきだ、おやつはすべて手作りにするべきだ、とは思いません。ただ、お菓子作りを通じて使われている砂糖の量と、それに伴う味覚を知って欲しいと考えます。

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自分で食べる量を考える