デビュー20周年となる2019年11月3日、都内で記者会見を開いた嵐(撮影/岡田晃奈)
デビュー20周年となる2019年11月3日、都内で記者会見を開いた嵐(撮影/岡田晃奈)

 2020年末に活動休止を控える嵐が2019年11月3日、デジタル戦略に打って出た。全65シングルを配信、五つのSNSでもメッセージを配信する。5人の秘められた決意とは。AERA 2019年11月18日号から。

【写真】会見後にメディアに配られた嵐の”気づかい”

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<みんなと今まで以上に身近に、より早くつながれるように!>

ツイッター、フェイスブック、インスタグラム、TikTok(ティックトック)、Weibo(ウェイボー)。この日解禁した五つのSNSで、嵐の5人が最初の投稿に選んだ言葉は、ファンに向けてのメッセージだった。

 デビュー20周年となる11月3日、嵐は記者会見を開き、いくつものニュースを発表した。前述の五つのSNSを同時にスタートすること、新曲を含むシングル全65曲をApple Musicなどでグローバル配信すること。アジア4都市で緊急記者会見を開くこと、Anniversary Tourの最終日にライブビューイングを開催すること、来春の5月15日、16日には、新国立競技場でライブを行うこと……。

 呼応するファンの間では、うれしい悲鳴が飛び交った。

「Love from the Philippines!」「嵐さん20周年本当におめでとう」「こんにちは、嵐!」「you’re late」「嵐のファンになってから今までで一番嵐さんを近くに感じた1日」

 この日は嵐にとって、そしてファンにとって、激動の一日になった。午前11時、世界各国のあいさつが書かれた紙を持った5人の写真がツイッターに投稿された。

 こんにちは、※(にんべんに「尓」)好(ニーハオ)、Aloha、Hello……。

 見る間にトレンドは嵐一色に染まった。ツイッター社によると、初投稿から4日23時59分までに投稿された嵐に関連するツイートは150万にのぼる。

ジャニーズ事務所所属のタレントには世界中にファンがいて、国内外から称賛系のツイートやリプライが多く寄せられました。嵐の人気の高さがうかがえます」(同社広報)

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福井しほ

福井しほ

大阪生まれ、大阪育ち。

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