中学受験の本番に向けて追い込みの時期、どの教科も大事なのは「復習」「基礎」と、実はシンプル。ではどのような点に注意し、効率よく勉強を進めたらいいのだろう? 『中学受験2020 時事ニュース 完全版』では、それぞれ教科のポイントを伊沢さんに伝授してもらった。

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【国語】 解き方のクセを 分析することで 失点を防ごう

 復習がおろそかになりがちな国語。でも解き方のクセがじゃまをして失点している箇所は必ずあるので、過去の演習を見直して、先生や親と一緒に分析してみましょう。漢字、特に同音異義語の書き間違いなどで点を落とさないのは超基本!

 自分の弱点がわかったらメモにしておいて、次の演習の前に見直したり、余裕があれば一回書き出したりしてみるのがおすすめ。意識すれば必ず改善されます!

【算数】 解答用紙に式を 丁寧に書くと 思考が整理できる

 問題文を読んだときに、どのジャンルの問題かを意識するようにしましょう。例えば旅人算とか、場合の数とか、角度の問題でこれを使うパターンだなというのを言える程度になっておくこと。その上で、あとはひたすら復習です。

普段から解答用紙に式を丁寧に書き並べる練習をしましょう。本番でも思考が整理できるし、間違ったら原因がすぐにわかるはずです。

【理科】 問題を解くときに 「図を書く」習慣が 勝負を分ける!

 理科は言葉として覚えるべき社会系の問題と、計算が必要な算数系の問題があります。苦手な人は、その二つが混ざっていることに混乱してしまうのでは? まずはその二つのどちらができていないかをあぶりだしてみましょう。

 問題を解くときは、普段から「図を書く」ことを意識して。計算式だけでは気づけない違いが整理できるようになります。特に応用問題ではこの習慣が勝負を分けます。

【社会】 ピンポイントで 記憶するだけでなく 原理を押さえよう

 社会が苦手な人は「上位の原因」を探してみて。例えば歴史なら年号以前に時代感がわかっていない、地理なら基本的な法則(北は寒い、南は暑いとか)を理解せず、場当たり的にピンポイントで覚えてしまっている可能性大です。

一問一答だけでは不十分。「なぜその出来事が起こるのか」までおさえれば、鍵となる単語もセットで覚えられるはず。歴史や地理現象を動かす原理に注目しよう。

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ジュニアエラ編集部
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