・お風呂に入った時に温めてあげる


 お風呂に入ると、身体が温まり、湯気もあって鼻が通りやすくなります。湯船につかっている時についでに、親の手をお湯で温めて、温シップのように赤ちゃんの鼻の根元の部分にあててみましょう。そうすると、ス~ッと鼻が通ります。同じ効果で、お風呂の中じゃなくても、鼻の根元にお湯で温めたガーゼを当てるとス~ッと鼻が通ることがあります。

・こよりでくしゃみをさせる
 ティッシュペーパーで細いこよりを作り、鼻の入り口をコチョコチョと刺激しくしゃみを出します。くしゃみと一緒に鼻の奥の鼻水を押し出すことができて効果的です。ただ、赤ちゃんが嫌がる時、泣く時はNG。奥に突っ込んだり、何度もやったりすると鼻の粘膜を傷つけてしまうので良くありません。一時的なケア方法としてとらえてください。もし、鼻吸い器が家にあるのならそちらがオススメです。

・水分補給を心がける
 鼻づまりをしていると、普段と同じように水分を飲むことができないこともあるので、こまめに飲ませるようにします。

病院への受診の目安

 鼻水が出ていても、赤ちゃんの機嫌が良く、食欲があるのなら急いで病院へ行く必要はありませんが、
・熱がある
・下痢嘔吐がある
・息が荒い
・機嫌が悪い
・目が充血している
・食欲がない
・眠れない
 などの症状がある時は、早めに受診することをオススメします。

 赤ちゃんの体調に疑問を感じるのは、普段一緒にいる大人です。「あれ?これはどうかな?」と思ったら病院に受診すると安心できます。(文/中田馨)

AERAオンライン限定記事

著者プロフィールを見る
中田馨

中田馨

なかた・かおり/1978年生まれ。兵庫県の認可保育園、中田家庭保育所施設長。一般社団法人離乳食インストラクター協会代表理事。保育士目線の離乳食講座受講生は4年で2000人。自身も中3男子、小5女子の子育て中。

中田馨の記事一覧はこちら