あの「ナウシカ」が歌舞伎に? 尾上菊之助の挑戦に鈴木敏夫がエール (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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あの「ナウシカ」が歌舞伎に? 尾上菊之助の挑戦に鈴木敏夫がエール

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中村千晶AERA
尾上菊之助(おのえ・きくのすけ、左):1977年、東京都生まれ。歌舞伎俳優・俳優。歌舞伎の他、舞台やドラマでも活躍。連続ドラマ「グランメゾン東京」(TBS)に出演中/鈴木敏夫(すずき・としお):1948年、愛知県生まれ。スタジオジブリ代表取締役プロデューサー。78年に徳間書店「アニメージュ」に所属し、82年「風の谷のナウシカ」の連載開始に尽力、84年の映画化で製作を支えた(撮影/写真部・片山菜緒子)

尾上菊之助(おのえ・きくのすけ、左):1977年、東京都生まれ。歌舞伎俳優・俳優。歌舞伎の他、舞台やドラマでも活躍。連続ドラマ「グランメゾン東京」(TBS)に出演中/鈴木敏夫(すずき・としお):1948年、愛知県生まれ。スタジオジブリ代表取締役プロデューサー。78年に徳間書店「アニメージュ」に所属し、82年「風の谷のナウシカ」の連載開始に尽力、84年の映画化で製作を支えた(撮影/写真部・片山菜緒子)

原作『風の谷のナウシカ』全7巻(徳間書店)。映画では描かれなかった原作後半部分も、歌舞伎になる (c)Studio Ghibli

原作『風の谷のナウシカ』全7巻(徳間書店)。映画では描かれなかった原作後半部分も、歌舞伎になる (c)Studio Ghibli

「風の谷のナウシカ」が歌舞伎になるというニュースに、歌舞伎とアニメ、双方のファンが驚いた。ナウシカ役の尾上菊之助さん、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが宮崎駿監督とのやりとりやその世界観について語り合った。AERA 2019年11月4日号に掲載された記事を紹介する。

【写真】原作『風の谷のナウシカ』全7巻。映画では描かれなかった原作後半部分も歌舞伎になる

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 1984年に公開された「風の谷のナウシカ」は宮崎駿(はやお)監督の2作目の長編アニメーション作品。日本のみならず、海外にも数多くのファンを持つ。菊之助さん自らスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと交渉し、宮崎監督の了承を得たという。

鈴木敏夫(以下、鈴木):「ナウシカ」はこれまでもハリウッドや日本から実写映画化や舞台化の話をたくさんいただいてきた。でも宮崎駿はただの一度も首を縦に振らなかったんです。彼はそのくらい「ナウシカ」には思い入れが強いんです。だから最初にこのお話をいただいたときは、難しいんじゃないかと思っていたんです。

尾上菊之助(以下、菊之助):5年前、最初にお願いに伺ったときは緊張しました。

鈴木:実はね、最初に僕から話したとき、宮さんは首を縦には振らなかったんですよ。それがその日の午後になって「ちょっと」って呼ばれて「今朝の話だけどね、やろうよ」と。

菊之助:そうだったんですか!

鈴木:宮さんに「心境の変化は何なんですか?」と聞いたけど、答えてくれないんですよ。ただ推測するにね、ちょうどその時期、宮さんは2013年に発表した引退を撤回して、新作に取り掛かろうとしていた。いつまでも過去にこだわっていちゃいけない。そういう気持ちが働いたんじゃないかな。「ナウシカはもう、みんなのものだよ」と。

菊之助:「ナウシカ」はジブリ関連作品で一番好きなんです。新作歌舞伎を作りたい、それも日本の題材でと考えたときに「これしかない!」と。

鈴木:その感度がすごいですよ。菊之助さんはプロデューサーとしても本当に優れていらっしゃると感心しています。「ナウシカ」を歌舞伎にって無茶苦茶じゃないですか(笑)。お話をいただいたときには、せめて「もののけ姫」のほうがいいんじゃない?と、申し上げたんですけど。


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