28歳だと、恋愛しなきゃ、結婚しなきゃっていうプレッシャーもあるかもしれません。
性の問題ってすごくデリケートです。女性として生まれたら男性と恋愛関係にならなきゃいけない風潮が今のところはあるわけですが、女性は男性から性の対象にされることにすごく恐怖を感じることもあると思います。
もちろん価値観はいろいろだから、何言ってんの、って軽く流す人もいると思うんですよ。でも、あなたは女性の性別として生まれてきたけど、自分の中に男性性も、女性的なものも持っている。自分なりに一つひとつ向き合っていってみてください。
僕の友達でもLGBTの人たちがいます。外見は男性でも女性的観点を持っていて、男同士なら気づかない部分を、きめ細かく気づいてくれる。美意識にもこだわりがある。
漫画家や小説家の人たちも性別や年齢をたくさん持っていますよね。いろんな登場人物がいて、男の人にも、小さい女の子にも、おばあちゃんにもなれる。そういう人と一緒にいると、僕はとても刺激されるし、安らぎます。
※AERA 2019年11月4日号