本ずわいがに3種盛(筆者提供)
本ずわいがに3種盛(筆者提供)
特大本生ずわいがに(筆者提供)
特大本生ずわいがに(筆者提供)

 しぶとく残っていた暑さもおさまって、ようやく過ごしやすい季節になってきました。と思うと、冬はもうすぐそこまで来ているんですね。

【画像】食べたい!特大本生ずわいがに

 皆さんは、冬を代表する食べ物といえば何をあげますか? 冬においしい食べ物といえば、何といってもカニですよね♪

 一口にカニといっても、いろんな種類がある中で、日本で多く食べられているのは、ズワイガニとタラバガニではないでしょうか。

 子供の頃、筆者の家ではカニといえばズワイガニで、主にカニ鍋で食べていたんですが、ある時テレビで「松葉ガニ」というとってもおいしそうなカニが紹介されていて、「今度は松葉ガニが食べたい」とリクエストしたことがありました。

 その後希望通り「松葉ガニ」を食べられたのかどうかは忘れてしまったのですが、今にして思えば、「松葉ガニ」もズワイガニだったんですね。

 今や多くの方がご存じとは思いますが、ズワイガニの中でも、島根県や鳥取県、兵庫県北部などで水揚げされる雄のズワイガニを、他の地域のものと区別してブランド化をはかったものが「松葉ガニ」です。

 ズワイガニには他にも、福井県の越前海岸でとれた「越前ガニ」や石川県の「加納ガニ」など、それぞれの地域でブランド化された名前があります。

 またこれらはすべて雄のズワイガニですが、雌のズワイガニは「セコガニ」や「コッペガニ」と呼ばれて区別されています。

 一般的には、雄の方が大きく身も多いことから人気が高いんですが、雌は卵を持っており、その点で雄よりも雌を好む方も結構います。

 実は筆者も雌派で、たまごとカニみそを混ぜて、それに身を絡め軽くポン酢をかけて食べるのが、カニの一番おいしい食べ方と思っています。

 想像しただけでも、濃厚さと繊細さが入り交じった、複雑なおいしさの記憶が口いっぱいに広がってきます♪

 そしてもう一方のタラバガニですが、こちらは厳密にいうとカニではありません。タラバガニはヤドカリの仲間なんです。ヤドカリの仲間なので、脚の数(ハサミを除く)も、カニのように4対ではなく3対になっています。実際は、小さくて短い脚がもう1対ありますが、食べられないのでここでは無視しましょう。

 では味はどうでしょうか?

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岡本浩之

岡本浩之

おかもと・ひろゆき/1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長。

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タラバとズワイの味の違いは?