※写真はイメージ(gettyimages)
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 ジャニー喜多川さんの集大成的な作品として、多くのファンに愛されている舞台「ジャニーズ・アイランド」が、今年は12月8日、幕を開ける。HiHi Jetsや美少年、7MEN侍ら出演者を率いる、King&Princeの平野紫耀さん、永瀬廉さん、高橋海人さんに意気込みを聞いた。AERA 2019年10月28日号から。

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「ジャニーズ・アイランド」は故・ジャニー喜多川さんの思いの詰まった舞台だ。2012年の初演以降、毎年「平和への希求」「子どもたちの未来の無限の可能性」などをテーマに独自の世界観を構築してきた。今回、“ジャニーイズム”を継承する滝沢秀明さんがプロデュースを引き継ぎ、何度もメインキャストを務めた3人が座を率いる。

永瀬廉(以下、永瀬):ジャニーさんが一番大切にしていた舞台だと思うので、改めてフロントに立てるのがうれしいです。来年はオリンピックイヤーなので、世界に伝わるパフォーマンスをしたいですね。

高橋海人(以下、高橋):ジャニーさんがいないプレッシャーはありますが、姿は見えなくても僕らの背中を押してくれている感覚がある。精いっぱい頑張りたいです。

平野紫耀(以下、平野):ジャニーさんが訴え続けた、争いをなくして子どもたちが笑顔で暮らせる世の中にしたい、という思いを、一人でも多くの人に伝えたい。ジャニーさんにしか作ることができない世界観もあるんですけど、僕らも頑張って、少しでも追いついていけたらなと思っています。

 3人とも、はじめてこの舞台に出演したときはジャニーズJr.の一人だった。「自分ではどこがどう成長したのかよくわからない」(平野)と振り返るが、真摯に向き合い、メインキャストを務めるまでになった。

永瀬:初演時にちょっとだけ出たんですけど、そのときはただ圧倒されていました。派手なフライングとか、すごい水量の水太鼓とか、Hey! Say! JUMPの山田(涼介)くんが客席の上を綱渡りするのを見てすごいな、と。歴の長い先輩方やから、こんなパフォーマンスができるんやろなって。

平野:僕も廉と一緒で初年度に出ているんですけど、自分のことに一生懸命すぎて、他の人を見る余裕もなかった。本番が始まってから、急遽いろんなことが追加で決まったりして。「明日、この曲とこの曲とこの曲も出るから、今日中に覚えといて」。え~!って。本番10分前まで覚えていました。やらざるを得ない環境で成長させていくのがジャニーさんの教え方なのかな。

 ハプニングは日常茶飯事。幕が開けば、どんな状況でも柔軟に対応する「ショーマストゴーオン」精神も身についた。

平野:3年前かな、1幕と2幕の間でセリが動かなくなったこともあったよね。

永瀬:あった、あった。

高橋:僕たちがステージに出ていって、お客さんに説明して。復旧するまで30分くらいトークでつないだ。

永瀬:「SHOCK」の稽古中やった堂本光一くんも駆けつけてくれて。過去のトラブルの話とかで盛り上げてくれて助かりました。

高橋:舞台機構のトラブルは去年もあったよね。でも紫耀がすぐ気づいて、サッと対応したのを見て、すごいなと思った。

平野:舞台袖にはける途中で気づいたから、そのままマイク持ってステージに出てつないで。

永瀬:俺、気づかんかった。

高橋:俺ら着替えてたもんね。あれ、紫耀が出てる? って(笑)。ここ数年、紫耀も廉もフライングとかバトンとか毎年新しいパフォーマンスに挑戦していて。本番前の1カ月できっちり仕上げて、本番の2カ月で磨き上げていく、その作業を見ていると、同じグループながら改めてすごい人たちだなと思います。刺激になりますよね。

 頼もしく成長している彼らだが、平野さんが高橋さんの太ももをキュッと掴むイタズラを仕掛けて笑い合うなど、少年のような一面も。Mr.KINGとして育んできた仲のよさは不変だ。

平野:家族的な感じというか。この3人でいるときは、特別、盛り上げたりもしないんです。

高橋:ずっと一緒にやってきてるんで、なんか落ち着いちゃう。King&Princeのみんなでいるときのほうが盛り上がります(笑)。でも、舞台中は久しぶりに3人の空気感を味わえるから、それも楽しみなんです。

 今年の出演者は若手ジャニーズJr.が中心で、彼らが一番の先輩グループだ。

平野:人見知りだから相手からきてくれたほうがうれしい。でも、自分からコミュニケーションとっていこうと思います。

永瀬:徐々に仲良くなって、それから飯かな。食べるなら、やっぱり肉です。

高橋:クリスマスやお正月を一緒に過ごすから、僕たちがサンタさんの格好をして、みんなにプレゼントあげるの、いいな。

平野:「僕たち」って言うな(笑)。でも、そうだな。

高橋:お年玉もあげなきゃいけない立場になってきているし。

永瀬:は~、もうあげる方か!

平野:よし、お年玉じゃんけん大会をやろうよ。全員集めて、じゃんけんして。勝ったらどんどん金額が上がるの。

高橋:いい、絶対盛り上がる!

永瀬:……俺はあと5年はお年玉もらう気満々やったから。今、自分の成長を感じましたね。貯金を始めます(笑)。

AERA 2019年10月28日号