松重豊、北川景子と妊活夫婦役で「ざまあみろ!」? 病院での男性の扱いに疑問も

中村千晶AERA
作家ヒキタクニオの実体験を綴った映画「ヒキタさん!ご懐妊ですよ」(細川徹監督)は10月4日から全国で公開 (c)2019「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」製作委員会
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作家ヒキタクニオの実体験を綴った映画...

 あまり語られてこなかった「男の妊活」に真っ向から挑んだのが、映画「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」。実話をコミカルに描いている。夫役の松重豊さんと、妻役の北川景子さんは、演じながら何を感じたのか。AERA 2019年10月7日号に掲載された記事を紹介する。

【映画「ヒキタさん!ご懐妊ですよ」の場面写真はこちら】

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――アラフィフの夫ヒキタクニオを演じた松重豊さん(56)と、16歳下ながらしっかり者の妻サチを演じた北川景子さん(33)。実年齢差も23ある。

松重豊(以下、松重):男性の不妊治療ってあまり触れられてこなかった題材なので、演じてみたいなと思ったんです。でも相手役が北川さんと聞いたときには耳を疑いました。年齢差もだけどビジュアル的にバランスが取れるのか? 観客に「夫婦に見えない!」って思われたらどうしよう!って。

北川景子(以下、北川):全然そんなことないですよ。夫婦役は初めてですが松重さんとは何度も共演させていただいています。スタッフにもキャストにも分け隔てなくニュートラルで、役者として尊敬する大先輩でもある。「全然大丈夫! 夫婦になれる」って思いました。

松重:そう、北川さんに「え?そんなに年齢、違いましたっけ?」とサラッと言っていただけて勇気づけられました。北川さんってね、懐が深いんですよ。「私がやるわ!」ってどーんと引き受けてくれる潔さがある。言い方はヘンですけど男気があるというか。

北川:それ、よく言われます。

松重:でしょう? 撮影中は「北川丸」という大船に乗ったような気持ちでいました。でもね、夜桜の下でサチと抱き合うシーンの撮影中、見学してる地元の人たちが「お父さん、娘さん見つかってよかったわねえ!」という目で見てるのがわかった(笑)。違うぞ! ざまあみろ、妻なんだぞ! って思ってました。

――気ままな夫婦二人暮らしを楽しんでいたクニオは、妻の一言で妊活をはじめることになる。が、なかなか妊娠に至らない。やがて自分の精子に問題があるとわかるのだが……。

松重:とにかく男性の不妊治療は情報が少なすぎる。演じてみても驚くことが多かったです。産婦人科のシーンで「こちらで精子とってきてください」と通されるメンズルームが出てきますが、ひどいでしょう? エロ本やAVが無造作に置いてあって「雑っ!」って感じ。あれじゃ映画のとおり「家に帰らせてください」ってなりますよ。

北川:女性ばかりの病院に男性一人なのも居心地が悪そう。

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