●指しゃぶりを自然に卒業するには

 まずは、1日の中で指しゃぶりをする時間を少なくしていきます。子どもがどんな時に指しゃぶりをしているかを見てみましょう。眠たいとき、遊びが退屈になったとき、甘えているときなどあるのではないでしょうか? 子どもが指しゃぶりをする生活の場面、場面で何ができるかを考えてみましょう。

・手先を使う遊びを取り入れる
積み木やブロック、パズル、おままごとなど手を使う遊びを取り入れてみましょう。集中している時間は指を吸うことを忘れています。

・外遊びを取り入れる
外遊びをしているときは、外部からの刺激をたくさん受けていますので指しゃぶりがグンと減ります。ベビーカーや自転車に乗って移動すると指をしゃぶりますので、歩いて公園まで行くのもいいですね。

・手をつないで寝る
寝る時に指しゃぶりをする子には、スキンシップがてら手をつないだり、マッサージをしたりしてみましょう。

・そっとはずしてみる
寝入るとき、やっぱり指しゃぶりが必要な子は、寝入ったらそっとはずしてみましょう。起きて遊んでいるときも、そっとはずしてもOKです。

・好きなキャラクターのばんそうこうを貼ってみる
ばんそうこうに好きなキャラクターの絵をかいて「〇〇ちゃんも応援しているよ!」と励ますことでやめられた子もいます。

 私の場合、おばが「あんた、まだ指吸ってるの!」といった一言で「あ!恥ずかしい」と自分自身が感じたことがきっかけでやめることができました。大人に「もう○歳なんだから恥ずかしいよ」と言われたわけではなく、自分自身が恥ずかしいと感じてしまったことでやめられたんですね。「3日間、とにかく吸わせなければ卒業できた!」というお母さんもいらっしゃいました。指しゃぶりの卒業方法は、その子によってさまざまですので、お子さんにあった方法を探してみてください。(文/中田 馨)

AERAオンライン限定記事

著者プロフィールを見る
中田馨

中田馨

なかた・かおり/1978年生まれ。兵庫県の認可保育園、中田家庭保育所施設長。一般社団法人離乳食インストラクター協会代表理事。保育士目線の離乳食講座受講生は4年で2000人。自身も中3男子、小5女子の子育て中。

中田馨の記事一覧はこちら