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中学受験が激化 背景に有力校の相次ぐ高校募集停止

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柿崎明子AERA#教育
※写真はイメージ(AERA 2019年9月23日号より)

※写真はイメージ(AERA 2019年9月23日号より)

 中学受験に向け、本気モードに入る時期になってきた。入学条件や人気校などは近年、少しずつ変わってきている。2020年度入試に向け、押さえるべきポイントがこれだ。AERA 2019年9月23日号に掲載された記事を紹介する。

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 東京都の有力中高一貫校が、相次いで高校の募集を停止している。成城高校(新宿区)はすでに2019年から停止。本郷高校(豊島区)は20年、豊島岡女子学園(同)は21年を最後に高校募集を閉じる。3校とも中学受験では、志願者が2千人を超える人気校だ。

 しかし高校受験となると、様相が異なる。たとえば豊島岡女子学園は今年、中学では240人の募集に対して2015人が受験し、540人が合格。実質倍率は3.73倍に達した。一方で高校の一般受験では45人の募集に414人が受験し、205人が合格。倍率は2.02倍にとどまった。

「同じ中高一貫校でも、中学受験と高校受験は全くの別ものです。同校に合格しても、日比谷や西など都立の進学指導重点校や、共学の早慶の付属校に抜けるケースが多く、必然的に多くの合格者を出さざるを得ない」(安田教育研究所・安田理代表)

 公立と私立という学費の違いも大きいが、受験生のメンタリティーにも関係しているという。中高一貫校では高校からの入学者は少数派。中学時代で人間関係が確立したところに、高校から入って溶け込むには時間がかかる。それよりも全員のスタートが同じ、単体の高校を選ぶケースが多いというのだ。また高校入学者の多くは小中で共学校を経験しているため、高校だけ別学を選ぶことは少なく、別学が多い私立中高一貫は第1志望になりにくい傾向もある。

 学校側も、高校受験を閉鎖したい事情を抱えている。高校受験を行うことで、入試問題の作成、高校入学者のための補講など、教員の負担が増える。中高一貫校は先取り学習をしている学校が多く、中学入学者と高校入学者を一緒に指導することが難しい。そのためカリキュラムも2種類作る必要がある。


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