石見陽(いわみ・よう)/1974年生まれ。メドピア社長・CEO。医師・医学博士(写真:メドピア提供)
石見陽(いわみ・よう)/1974年生まれ。メドピア社長・CEO。医師・医学博士(写真:メドピア提供)

 医師専用コミュニティーサイト「MedPeer(メドピア)」を運営するメドピア社長で医師・医学博士の石見陽さんが医師との相性の大切さを語る。AERA 2019年9月23日号から。

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 重篤な病気になったら、まず確かめたいのは、その病院にその病気の専門医がいるかどうか、症例数や実績があるかです。がん治療の場合は時間がかかるので、医師との相性も大切です。患者さんも、「医師には専門家としておススメをズバッと言ってほしい」という人、「治療方針は自分で選ぶので、理路整然とした説明と根拠がほしい」という人、さまざまでしょう。医師には患者がどんなタイプかを瞬時に見極め、相手に合わせて対応する能力が求められています。が、一旦ボタンをかけ違うと、修正には時間がかかる。医師も患者も人間ですから、究極的には相性。どうしても合わなければ、早い段階で変更するのも手です。

 今の治療で本当にいいのか主治医以外の医師の意見を聞きたくなる場合もあるでしょう。そうしたニーズに応えるオンラインの医療相談窓口も増えているので、活用してください。

AERA 2019年9月23日号