竹増貞信「当事者が現場に入って初めて『壁』がわかる」<コンビニ百里の道をゆく> 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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竹増貞信「当事者が現場に入って初めて『壁』がわかる」<コンビニ百里の道をゆく>

連載「コンビニ百里の道をゆく」

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竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長

竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長

一昨年入社した車いすバスケットボールの川原凜選手。彼からも気づきを得ています

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「コンビニ百里の道をゆく」は、50歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。

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 今年の参議院選挙で、重度の身体障害がある議員2人が当選し、登院にあわせて国会のバリアフリー化も進められました。さまざまな見方がありますが、入り口の広さだったり、絨毯の継ぎ目だったり、両氏が登院して初めてわかる「バリア」がたくさんありました。

 以前、大阪の介護関連会社の社長で、だんだん体が動かなくなる進行性筋ジストロフィーという病を発症された方がいらっしゃいました。その方は実生活のなかで自分が不便だと感じたことを、自身が手がける介護用品一つひとつに反映させていたそうです。当事者が使わないと気付かないことが、たくさんあります。

 ローソンでも、バリアフリー化を進めています。建物の関係もあり、なかなかすべての店舗をバリアフリーにできていないのが実情ですが、できるところから対応していきたい。車いすで入れるようになって初めて、その先にある課題が見えることがあります。まだまだですが、一つひとつの壁を取り除くことで、より真の「フリー」に近づけると思っています。

 また、バリアフリー以外にも、ジェンダーフリーなどさまざまな壁を取り払おうという動きがあります。もちろんジェンダーに関係なく仕事をしてもらいたいですし、いろんなジェンダーの方の感性が刺激し合うことで、新しい価値が創造されると思います。ローソンでは女性が働きやすい環境づくりに取り組んでおり、ほとんどの方が育休後に復職しています。

 チャレンジがバリアや課題を新たに可視化してくれる。そこに気付くことで、今まで届いていなかった声が届き、国や社会も良くなっていく。会社であれば働きがいや業績にもつながると思います。

 色々な意味でのバリアフリー化を今後も進めていきたいと思っています。

AERA 2019年9月16日号


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