「ザ・ペニンシュラ東京”マイラーメン”by一風堂」4200円(税金、サービス料込)(撮影/写真部・小山幸佑)
「ザ・ペニンシュラ東京”マイラーメン”by一風堂」4200円(税金、サービス料込)(撮影/写真部・小山幸佑)
ほぼ生のスイカでできているウェルカムドリンク、ノンアルコール(撮影/写真部・小山幸佑)
ほぼ生のスイカでできているウェルカムドリンク、ノンアルコール(撮影/写真部・小山幸佑)

「ペニンシュラでとんこつラーメン食べませんか?」という電話の主は、力の源(ちからのもと)ホールディングスの広報担当者。同社はラーメンの一風堂を展開する東証1部上場企業である。

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 前のめりになって詳細を聞くと、ザ・ペニンシュラ東京(東京・有楽町)のルームサービスで一風堂ラーメンの提供が始まったらしい。通常の店舗で食べられる「赤丸」や「白丸」ではなく、ラグジュアリーホテルにふさわしいラグジュアリーなラーメンを、新たに開発したという。

 そのお披露目&試食会を、ペニンシュラで一番ラグジュアリーな部屋で開催するので来ませんか、というお誘いであった。しつこいほどのラグジュアリー尽くし。しかも旨そう。

「お忙しいと思いますが……」という遠慮がちなセリフに、食い気味で「行きます」と即答した。

「では午前10時、23階のスイートルームまで直接お越しくださいね」

 当日、午前9時45分に有楽町駅到着。地下鉄A6出口からザ・ペニンシュラ東京の入り口まで直結している。カメラマンと合流。

 ふだんの取材はシャツにパンツという地味な装いなのだが、この日は紺のワンピースに赤のハイヒールでホテルのロビーに降り立った。気合い十分。外資系高級ホテルならではのふかふか絨毯にヒールが沈み、すっ転びそうになりながらも最上階へ急ぐ。

 シャラーン。エレベーターの音までラグジュアリーな、ザ・ペニンシュラ東京23F。試食会場は、なんと1泊200~250万円のトップスイートだった。背筋をのばして目的の部屋にたどりつくと、すでにみなさんおそろいで、われわれが恐らくラスト(ごめんなさい)。

 試食前に関係者のプレゼンテーションがあったのだが、みなさんが一番気になるラーメンの全容からご報告しよう。案内役は、ザ・ペニンシュラホテル東京の副総料理長、加地吉治さん。

 直径25センチほどの黒いどんぶりに、おなじみの細麺が横たわっている。麺とスープは一風堂の通常店舗と同じものを使用。

 麺の硬さの好みは聞いてもらえなかったが、まあヨシとしよう。とんこつスープは銀または黒のポットに入れて、部屋でアツアツを注ぐスタイルだ。

 麺の横に、重そうな二段重ねの木箱がある。恐らく足の上に落としたら相当痛いやつ。オープン!

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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