7月30日、A.B.C-Zの5人は主演舞台「ジャニーズ伝説2019」(10月7~29日、東京・有楽町の日生劇場)の製作発表に出席した
7月30日、A.B.C-Zの5人は主演舞台「ジャニーズ伝説2019」(10月7~29日、東京・有楽町の日生劇場)の製作発表に出席した

 今年10月に上演を控えた、ジャニーズ事務所の原点を描く舞台「ジャニーズ伝説」。主演はA.B.C-Zの5人だ。その舞台裏ついて、話を聞いた。

*  *  *

──戸塚さんは一昨年、昨年と2年連続でジャニーさん役を演じられましたが、役作りはどうされたんですか。

戸塚祥太:僕は本質的な部分というより、ちょっとキャラクター的な、象徴的な感じで演じていました。リアルを追求したわけじゃないのに、初代ジャニーズが全米デビューの夢を絶たれて、解散していく様を見るのは毎回きつかったですね。でも、現実のジャニーさんはそこから気持ちを切り替えて、多くの功績を残すことになる。本当にすごい人で、メンタルの強さが尋常じゃないと。僕はジャニーさん役を通して、転んだ時の起き上がり方を教わった気がします。

河合郁人:去年の公演では、ほぼ完成に近い舞台が作れたと思っています。ジャニーさんが元気なうちに、それができて本当によかったです。

塚田僚一:そうだね、これ以上はないところまでできた。ジャニーさんに「僕はA.B.C-Zのファンだから」という、一番嬉しいお言葉もいただきました。

橋本良亮:Kis-My-Ft2にその話をしたら「俺らも言われたよ」って言われましたけど(笑)。それでも嬉しい。

──今年の「ジャニーズ伝説」では、滝沢秀明さんが演出面のサポートをすることや、KinKi Kidsの堂本剛さんが楽曲提供することなどが伝えられています。どんな舞台にしたいですか。

河合:過去の話を描いていますが、未来のジャニーズの姿も見せていけたらと思っています。それこそ剛くんに作っていただく曲も「未来のジャニーズ」がテーマなんです。

橋本:ジャニーさんの意見はもう聞けないけど、天国のジャニーさんに届くような、インパクトのある舞台にできたらいいですね。

戸塚:ジャニーさんには、「しっかりやるので、安心して見ていて」と伝えたい。

──グループで毎年座長公演を行う場があるのはA.B.C-Zだけですが、改めて、その意味をどう捉えていますか?

塚田:ジャニーさんはよく「劇場の火を消してはいけない」って言ってたよね。

河合:そう。ジャニーさんって少年隊の「PLAYZONE」(86~08年まで毎年夏に青山劇場で上演し続けたオリジナルミュージカル)が大好きだったんですよ。入りたてのジュニアにはまず見せる、お手本みたいな舞台なんですけど。

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