※金地金のバーチャージが得な順にランキング。価格は2019年6月20日現在で、貴金属会社の場合。純金積立で積み立てた金をバーの形で引き出す際は、別途「引き出し手数料」がかかることがある
※金地金のバーチャージが得な順にランキング。価格は2019年6月20日現在で、貴金属会社の場合。純金積立で積み立てた金をバーの形で引き出す際は、別途「引き出し手数料」がかかることがある
※金貨のプレミアムが得な順にランキング。金貨の価格は2019年6月20日現在。バーチャージ(小口地金)はいずれも4320円。1/10オンス金貨のプレミアム率がー(マイナス)8.75%になっていることからもわかるように、小さなサイズなら金貨の方が地金より得になることもある
※金貨のプレミアムが得な順にランキング。金貨の価格は2019年6月20日現在。バーチャージ(小口地金)はいずれも4320円。1/10オンス金貨のプレミアム率がー(マイナス)8.75%になっていることからもわかるように、小さなサイズなら金貨の方が地金より得になることもある

 現物の金を保有する形態として最もポピュラーなのが、金地金(きんじがね)。盗難のリスクこそあるが、独特のずっしり重い手ごたえは、金ならではの醍醐味だ。

【ランキング】金貨のプレミアム!お得なのは…?

 金地金を購入するには、貴金属会社や地金商の店舗や郵送などで申し込める。200万円以上を購入する場合は、犯罪収益移転防止法に基づき本人確認書類の提出が必要になる。

 基本的にクレジットカードや小切手での購入もできない。クレジットカードを不正使用して、換金率の高い金を購入、転売、現金化するのを防ぐ意味合いもあるようだ。

 金地金は2019年8月現在、1キロ=約500万円、500グラム=約250万円。単純にその日の金の「税込み小売り価格×重量」で計算した代金を支払えば、買える。

 ただ、購入する重さによってはバーチャージがかかる。バーチャージとは、海外から輸入した金や買い取った金をすべて、工場でいったん溶解して再び作り直す際の加工手数料だ。バーチャージは買うときも売るときもかかる。

 貴金属会社の中には500グラム以下(300グラム、200グラム、最小5グラムなど)の金地金を販売している場合があるが、軽量になるほど、購入代金に占めるバーチャージの負担が増える。

 実はこのバーチャージ、500グラム以上の場合は無料。つまり金地金の購入は500グラムまたは1キロで買うのが一番トクなのだ。予算さえ許せばバーチャージなしで購入したいものである。 

 バーチャージは購入のときだけでなく、500グラム未満の金地金を売却するときにもかかる。その際も500グラム以上の売却ならバーチャージは不要だ。

「500グラム以上の金を買うお金はない。小重量でもいいので金地金に触ってみたい」という人へ。最軽量5グラムのバーだと、チャージ率は15%近くに達する。その場合は、チャージ率が3%台まで下がる50グラム・25万円前後のバーを購入したほうが、余分な手数料を減らせる。

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安住拓哉

安住拓哉

出版社勤務を経て2021年に独立。経済関連記事全般が得意。取材・執筆歴20年以上。雑誌の取材記事の他、単行本のライティングも数多く手掛ける。

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