「政府案件」と詐欺疑惑の代表者、音信不通の理由も荒唐無稽? 「中国で拘束されていた」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「政府案件」と詐欺疑惑の代表者、音信不通の理由も荒唐無稽? 「中国で拘束されていた」

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大平誠AERA
「考える会」のホームページ。原田環境相(右)と代表の尾尻氏がツーショットで並ぶ写真も掲載されている(撮影/写真部・高野楓菜)

「考える会」のホームページ。原田環境相(右)と代表の尾尻氏がツーショットで並ぶ写真も掲載されている(撮影/写真部・高野楓菜)

中村氏が「考える会」に1億円を振り込んだ際の振込依頼書。これを皮切りに、計7回、2億2905万円を振り込むことになる(撮影/写真部・高野楓菜)

中村氏が「考える会」に1億円を振り込んだ際の振込依頼書。これを皮切りに、計7回、2億2905万円を振り込むことになる(撮影/写真部・高野楓菜)

「9DWは間違いなくAIで大化けします! 内閣府がAIホスピタル構想の中で9DWを選定し、補助金を出して応援している事からも、その期待度が高い事が分かります! 間も無く開始されます! 楽しみにお待ち下さい!」(同4月16日)

 しかし、いくら待っても事業が始まったという連絡は来ず、催促し続けている事業概要書も届かない。そして中村氏は5月、尾尻氏や原田大臣らに内容証明郵便で、約2億3千万円の詐取などについて法的措置を講じる意思を通知した。

「原田大臣や厚労省など中央省庁幹部を巻き込んで国会議員会館を主会場に開かれる『考える会』は、大型の詐欺装置ですよ。会に原田大臣が関与していなければ、私は百%信用しなかった。もし原田大臣が実際に金を受け取って尾尻氏たちの便宜を図っているのなら収賄罪じゃないですか」

 中村氏はこう憤る。警視庁と相談のうえ、陳述書を加えて書式を整えるなど、正式な告訴の手続きを進めている。

 焦点となるのは、現職大臣である原田氏が果たした役割だ。尾尻氏が用意したきらびやかな舞台装置の一つにすぎないのか。それとも、自らも積極的に詐欺行為に加担しているのか。

 本誌は7月22日、質問状を添えて原田氏に取材を申し込んだ。その後反応がなかったため事務所に電話で対応を求めたところ、26日夕方になって、原田氏の公設秘書を名乗る男性から「全く分からないことなので、尾尻さんに聞いて下さい」と電話があった。

 原田氏は週刊文春7月4日発売号で、詐欺で有罪判決を受けた人物と太陽光発電ビジネスを行っていたと報じられた。この報道では同誌の取材に「そういう人だったと初めて知ってびっくりした。ただ、教材の売上を含め、私は一切金銭など貰っていません」などと答えていたが、今回、自ら取材に応じることはなかった。

 一方、尾尻氏は24日に衆院第一議員会館で開かれた「考える会」でも司会を務めた。取材の申し入れに秘書を通じて「明日確実に対応します」と返答したものの、翌日には尾尻氏の代理人を名乗る弁護士から取材を断るとの内容の文書が編集部に届いた。文書は、編集部が原田氏に行った取材申し込みについても言及しており、このことからも、原田氏と尾尻氏が、中村氏の訴えについて連絡を取り合っていることが見て取れる。(編集部・大平誠)

AERA 2019年8月5日号より抜粋


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