かき氷器、流しそうめん器、ジューサーなど、「食系のひんやり家電」もやはり軒並み売れていないという。ただエアコンと違い、価格は早くも下がり始めているとか。

「いずれも1万円前後の商品ですが、9千円とか8500円に、つまり1割ほど下がり始めた感じです。お得といえばお得」

 逆に、室外に洗濯物が干せないことによる「室内干しニーズ」での除湿器や、靴乾燥機など臭い対策で脱臭機能が強化されているものが好調だという。

「これらの商品は通常6月が価格のピークですが、今のところまだ価格は下がっていない、つまり売れ続けているということです。価格の下降は、例年より少し遅めに、ゆるやかになっていくでしょうね」

 なんとかうまく、安く買いたい。そんな気もつい起きるが。

「夏もの家電は基本的に夏が終われば値段も下がりますが、暑いうちに使いたいわけですよね。安く手に入れるための『勝負』を懸けるとしても、消費者としてはお盆前までが勝負かと思います」

(編集部・小長光哲郎)

AERA 2019年7月29日号より抜粋

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小長光哲郎

小長光哲郎

ライター/AERA編集部 1966年、福岡県北九州市生まれ。月刊誌などの編集者を経て、2019年よりAERA編集部

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