それに加え、長雨で急速に水を吸って大玉に育った露地栽培もののスイカやメロン、カボチャやズッキーニも割安だと言う。

「肥大化したことで水っぽくなり、品質的にマイナスであることに加え、スイカやメロンは寒さで皆さんが召し上がらないことで需給のバランスが崩れ、安くなっています」(松江さん)

 松江さん、新妻さん共に、「ピーマンやキュウリなど、高価格傾向にある野菜も、梅雨明けすれば解消されるので心配はない」という見解だ。ただし、野菜は基本的に高温多湿が苦手なものが多い。

「梅雨が長引き、かつ急に30度を超える暑さになるようだと、軒並みダメージを受ける可能性はある。そこは怖いですね」(新妻さん)

(編集部・小長光哲郎)

AERA 2019年7月29日号より抜粋

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小長光哲郎

小長光哲郎

ライター/AERA編集部 1966年、福岡県北九州市生まれ。月刊誌などの編集者を経て、2019年よりAERA編集部

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