「理科が苦手だった娘がサイエンス部に…」プログラミングが人生を変える? (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「理科が苦手だった娘がサイエンス部に…」プログラミングが人生を変える?

連載「61歳の新入社員 元校長のプログラミング教育奮闘記」

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AERA#教育#福田晴一
福田晴一(ふくだ・はるかず)/昭和31(1956)年、東京都生まれ。みんなのコード学校教育支援部主任講師、元杉並区立天沼小学校校長。約40年の教員生活を経て、2018年4月NPO法人「みんなのコード」に入社。61歳で新入社員となる。2020年度からの小学校におけるプログラミング教育必修化に向け、指導教員を養成すべく、全国を東奔西走中

福田晴一(ふくだ・はるかず)/昭和31(1956)年、東京都生まれ。みんなのコード学校教育支援部主任講師、元杉並区立天沼小学校校長。約40年の教員生活を経て、2018年4月NPO法人「みんなのコード」に入社。61歳で新入社員となる。2020年度からの小学校におけるプログラミング教育必修化に向け、指導教員を養成すべく、全国を東奔西走中

4年生女子の自由研究作品(写真/著者提供)

4年生女子の自由研究作品(写真/著者提供)

 正直、私は3年前にscratchの知識があまりなく、単に「すごいね……」と、感想にもならない評価で終えてしまったことが悔やまれる。

 彼女は現在、都内の私立中学校に通っている。今回の原稿を書くにあたり、お母様もふくめて何回かメールでやり取りをした。

 改めて「プログラミングとの出会い」を聞くと、ゲームに夢中になる自分に母がプログラミングのワークショップを勧めてくれたのがきっかけだったという。「プログラミングの楽しさって何?」と問うと、「正しくプログラミングできれば絶対に思い通りに動かすことができる事」、そして「自分の思う世界観を自分の手で作り上げていく事」だとか。そして、思い通りにならなくても、間違いを探せば絶対に思い通りになるので諦めない事も大事だと言う。中学一年生にしてプログラミング教育の真髄をついている。

 中学校に進学し多くの情報と刺激の中、今はダンスもやりたいそうだ。彼女の将来の夢は、ゲームの世界観を作るような仕事、または、音楽を作るような仕事につくこと。そのためにも、英語を頑張りたいとも。私は彼女とやりとりをしながら、「日本の未来も悪くないぞ」と、期待感をもった。

 もちろん、彼女は優秀で環境にも恵まれている……と言ってしまえばおしまいであるが、彼女のような思いを馳せる子供は多く潜在しているはずである。

 長年子どもたちと接してきて思うことは、子どもたちの興味の芽はいつ、どのタイミングで出てくるかわからない、ということだ。予想はできないが、「種まき」が必要なことは確かだ。

 また、こんなこともあった。

 今年の3月、知り合いのお母さんに頼まれて、その方のお子さんが通う小学校で「1日プログラミング研修」を行った。対象は6年生。担任の先生の「卒業までに一度でもいいからプログラミングを体験させてあげたい」という熱意もあって実現したものだ。

 1クラス2時間ずつ、という限られた時間であったが、今までの研修内容をぎゅっと凝縮させ、迎えるSociety 5.0の社会について、プログラミング的思考法について、実際にコンピュータを使っての実践までひととおりのコースを行った。


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