ポルトガルに本社を持つポルトガルワインの販売会社ポルトガル・トレード(大阪府)では、国内の売り上げの約25%をグリーンワインが占める。本社では、中国や香港など東アジアでの販路の拡大を目指している。

「すしやてんぷらといった日本食との相性もよいので、アジアのトレンドが確立される日本市場では、まだまだ成長が見込めると思います」(御子神佳奈社長)

 東京・高田馬場にポルトガル産ワインを専門に扱うバーがあると聞き、さっそく訪ねてみた。

「バー カヴェルナ」のマスター、並木良太さん(46)によると、現在扱っているグリーンワインは十数種類ほど。じわりと広がる人気に、以前より増やしたという。

「ポルトガルワインにはいいものがたくさんありますが、グリーンワインは特に頑張っていると思います。これからの夏の季節にはぴったりです」(並木さん)

 薦められたイワシ料理をつつきながら飲む、初めてのグリーンワイン。すっきりした味わいに微発泡の刺激が程よく、青魚にぴったりだった。

「オレンジ」も「グリーン」もそれぞれに美しく、料理に合わせる楽しみがある。ぜひ一度ご賞味を。(編集部・小田健司)

AERA 2019年7月22日号より抜粋