東日本大震災が発生した2011年から、チャリティーイベントとして始まった「嵐のワクワク学校」は今年で最後。6月に大阪と東京で開催された今回、テーマは、時空を超えた「修学旅行」。助手はHey! Say! JUMPが務めた。毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説する、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』8月号は、そんな大盛り上がりのイベントをレポートした。

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【二宮和也さん担当授業・音楽】

 私たちは普段、音楽をCDやスマートフォンで聴くけれど、そうした機器がなかった昔の人たちはどうやって聴いていたんだろう? そんな音をめぐる旅に出るため、1877年のアメリカ・ニュージャージー州へJUMP! 蓄音機を発明したトーマス・エジソンの研究施設を訪ねたよ。

 そもそも音とは、振動(震え)のこと。ラッパに向かって声を出すと、その振動が針に伝わり、ロウに溝をつくることで録音ができるんだって。みんなで「どんぐりころころ」を歌って、実際に録音された小さな音に耳を澄ませて楽しんだよ♪

【相葉雅紀さん担当授業・ハワイと嵐】

 この授業は嵐にとって特別な場所、ハワイがテーマ。会場のビーチでリラックスしながら、ハワイの思い出を懐かしの映像やクイズなどで振り返ったよ。

 一方、Hey! Say! JUMPのデビュー曲「Ultra Music Power」がバレーボールの応援ソングだったとの話から、嵐vs.Hey! Say! JUMPのビーチバレーボール対決に突入。両チーム珍好プレーの連続で、会場は大いに盛り上がったよ! 

 最後に相葉先生が、ハワイの言葉「オレ ウア オレ アヌエヌエ(雨が降るから虹が出る)」を紹介。前向きに生きていく大切さを伝えて授業を締めくくったよ。

【大野 智さん担当授業・ダンス】

「そもそも人はなぜ踊るのか?」という疑問を持った大野先生は、世界最古のダンスが生まれた場所・インドでその起源を探った。インドでは踊りで「ナヴァラサ」という九つの感情を表現できるといわれており、なかでも大切なのが「愛・恋情」。インド映画によく出てくる踊りは、ボリウッドダンス=愛の表現といわれるんだって。

 そこで助手の2人、Hey! Say! JUMPの山田涼介さんと知念侑李さんは現地で、ボリウッドダンスを習得。キレのあるセクシーなダンス映像に会場は大歓声! 最後はみんなで一緒にボリウッドダンスを楽しく踊ったよ。

【松本 潤さん担当授業・衣装・ファッション】

 松本先生はオシャレで世界を変えようとする、アフリカ・コンゴ共和国のファッション集団「サプール」を紹介。伊野尾慧助手が現地に飛び、華麗なファッションに身を包み、ステップを踏んで注目を浴びる彼らをリポートしたよ。

 1960年までフランスの植民地だったコンゴは独立後も混乱が続き、97年の内戦では多くの死者が出た。サプールは平和への願いを表現し、武器ではなくカラフルな服や小物を身につけているんだって。

 最後はサプールが嵐とHey! Say! JUMPのためにつくってくれた色鮮やかな衣装を身につけ、会場のランウェーで披露したよ!

【櫻井 翔さん担当授業・写真】

 嵐メンバーの懐かしのオフショットを振り返りながら、「日本人はいつから写真を撮るようになったのか?」と問いかける櫻井先生。

 そこで1867年、幕末・長崎の日本初の写真スタジオ、上野撮影局にみんなでJUMP! 当時はフィルムではなくガラス板を使い、15秒間静止して撮っていたんだそう。このカメラを使って、全員で修学旅行の思い出をパシャリ。地下の暗室で現像した写真は何ともレトロで味わい深い仕上がり!

 櫻井先生は「写真は日々の何げない幸せを気づかせてくれるもの」とまとめ、一枚一枚に思いを込めて撮ってほしいと語ったよ。

※月刊ジュニアエラ 2019年8月号より

ジュニアエラ 2019年 08 月号 [雑誌]

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AERA編集部
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