ちょっとした英才教育!? 75歳の祖母から孫に毎年「金」を贈る理由 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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ちょっとした英才教育!? 75歳の祖母から孫に毎年「金」を贈る理由

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木村慎一郎,伊藤忍AERA#お金
金貨の価値はまだわからずとも、キラキラしたものに喜ぶ2歳。祖父母から孫への金貨プレゼントが流行っている(撮影/写真部・小山幸佑)

金貨の価値はまだわからずとも、キラキラしたものに喜ぶ2歳。祖父母から孫への金貨プレゼントが流行っている(撮影/写真部・小山幸佑)

小さな頃から金貨に接していれば、お金に対する意識が高い子に育つ!?(撮影/写真部・小山幸佑)

小さな頃から金貨に接していれば、お金に対する意識が高い子に育つ!?(撮影/写真部・小山幸佑)

金貨アルバムに入れた金貨と孫の写真を眺めるのが若林さんの大きな喜び。そのうち孫も金の価値に目覚める!?(撮影/写真部・小山幸佑)

金貨アルバムに入れた金貨と孫の写真を眺めるのが若林さんの大きな喜び。そのうち孫も金の価値に目覚める!?(撮影/写真部・小山幸佑)

■金の値上がりで成功した経験あり

 貴金属販売店などでは、オーストリア造幣局発行の「ウィーン金貨ハーモニー」、カナダ王室造幣局発行の「メイプルリーフ金貨」などが販売されている。こうした純度99.99%の金貨なら、のちのち貴金属販売店に買い取ってもらい、現金に換えることも簡単だ。ちなみに若林さんが買っている金貨は「ウィーン金貨ハーモニー」である。

 実は若林さん、初めて純金積立をしたのは20年ほど前のことだという。
「過去に純金積立をしていたのは、1990年代後半から2000年代までの15年間。金の価格はまだ1グラムが1000円から1500円くらいだった記憶があります。

 それが2000年代の半ばから2000円の大台を超えて値上がりして、私が積み立てた金の価値も数百万円まで膨らんだんですよ。でも、夫が事業に失敗したとき、積み立てた金を全部売ってしまいました。

 孫のためにまた純金積立を始めて、今、金の価格が1グラムあたり5000円以上まで値上がりしているのを知って、びっくりしてます。あの事業失敗がなくて、今も持っていたら、ずいぶん儲かったのに……って(笑)。でも、私の純金積立の金(きん)が家のために役立ったわけですし、『これも人生だな』って納得しています」(若林さん)

 ところで、孫への金のプレゼントが贈与になるのか、相続になるのかが気になる。

「孫は2歳。誕生日祝いでわが家に来たときに金貨を1枚プレゼントしているんですが、保管しているのは私。20歳になったらまとめて、孫に金貨アルバムごと渡そうと思っています。

 孫への教育資金の贈与なら非課税制度があると聞いていますし、多額の相続税が発生するほどの資産はありませんから」(同)

 若林さんの願いは、孫の誕生日に一緒に金貨アルバムに金貨を入れる毎年の「行事」が、今後、5歳、10歳、15歳と成長して20歳になるまで続いていくこと。

「猫に小判じゃないですが、孫にはまだ金貨にどんな価値があるのか、もちろんわからないと思います。でも、大人になって、このアルバムに貯まった金貨を見たら、きっと感謝してくれるでしょう?

 大学生になった孫に、私からこの金貨アルバムを渡したい。そのためには、まだまだ長生きしなきゃ。孫が成人する18年後まで、『このアルバムを渡すのを楽しみに元気で長生きしよう』という変な充実感がありますね」

 と語る若林さん。お孫さんが20歳になる頃には、人手不足や資源の高騰もあり、日本にもインフレ時代が訪れているかもしれない。モノの値段が上がれば、金の価値も上がっていくはず。

 そんな淡い期待を持ちながら、若林さんは孫の横でアルバムに入った金貨をニッコリと眺めた。

(取材・文/木村慎一郎、伊藤忍)

※アエラ増刊『AERA with Money 毎月3000円で純金投資』の記事に加筆・再構成


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