最近は、民泊を始める人が提出する家の図面を描いたり、手続きのアドバイスなどをする民泊コンサルもおこなう。

「場所や条件などにもよりますが、思っていたより蓄えは増やせる。ただしゲストとのふれあいなど、何か別の目的に多少の収入もついてくる、くらいに考えるのがいいですね」(同)

 このほか国内のシェアリングエコノミーといえば、使っていない自家用車をシェアしたり、空きスペースをお店などに時間貸しができたりするサイトも。なかでも、手軽なのが、使っていない駐車場を貸し借りする「akippa(アキッパ)」だ。いわば“民駐”だが、民泊に比べると規制も運営の手間もほとんどなく、所有者の同意があれば、運転免許証返納で空いている実家の駐車場を、親に代わって登録することも可能だという。

 そういえば、都内新宿区の路地にある自分の家の軒先にも、空いている小さい駐車スペースが! さっそく登録してみた。駐車スペースなどの写真を撮るなどして登録申請。審査には数日から数週間。その後、憧れの不労所得生活がスタートした。

 価格は、相場などで決まる「おまかせ」で、1日1500円に。需要によって料金が変わるダイナミックプライシングで、近くでイベントがあるとグンと上がることもあるという。

 コイン駐車場が少ない住宅地だったからだろう。公開直後に予約メールが相次ぎ、そのつど脳内にチャリンチャリンという音が。しかもゲストと顔を合わせることもなく、寝ている間にチャリンチャリン。ステキ!

 ライターやめよっかなと思いかけたが、考えてみるとakippaの手数料は50%。30日間埋まっても1カ月2万2千円の地道な収入だ。安心の老後は、小さいことからコツコツと!(ライター・福光恵)

AERA 2019年7月15日号より抜粋