「外交の安倍政権」は本当か? 参院選で問われる外交成果

中原一歩AERA#安倍政権
 7月4日に公示された参議院選挙。福島市の果樹園で第一声に立った安倍晋三首相が強調したのは、日米同盟の絆だった。

「私は今まで何回も首脳会談を行い、ゴルフばっかりやっているという非難もありました。でも、世界で一番忙しい米国大統領の時間を独占でき、いろんなことも言えます。平和安全法制を成立させ、日米同盟は(日米両国が)助け合うことのできる同盟になり、同盟の絆を強くした。私とトランプ氏の信頼関係の下、日米同盟の絆はかつてないほど強固なものとなった」

 だが実はトランプ大統領は、G20の記者会見でも、以前から重ねて不満を表明している日米安保条約について言及した。

「この条約は不公平な合意だ。もし、日本が攻撃されれば、私たちは日本のために戦う。米国が攻撃されても日本は戦う必要がない」

 日米同盟は、安倍首相がアピールする「かつてない強固さ」とは言い切れないのが実情だ。

 安倍首相は「外交通」を自任していて、永田町では「外交の安倍政権」という言葉も聞かれる。けれども、米国以外の外交で何か具体的な成果があっただろうか。

 北朝鮮の金委員長とは、前提なしに会談をする用意があると譲歩している。しかし拉致問題の解決に日本独自のルートがあるとは考えにくく、結局、切り札はトランプ大統領だ。もし米朝が融和路線に舵を切った場合、アメリカファーストを打ち出している米国の利害が優先される懸念はぬぐえない。

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