女性の結婚相手の理想像は、時代とともに変化してきた。高学歴・高収入・高身長の「3高」や低姿勢・低依存・低リスク・低燃費の「4低」など。今、女性たちが男性に求めるのは、自分らしくいられる「3共」だ。
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芸能人の結婚会見なのに、新婦の派手さのないシンプルな服でも話題になった俳優・蒼井優さんと芸人・山里亮太さん。
「金銭感覚が似ていること」
「冷蔵庫をちゃんとすぐ閉めること」
蒼井さんが挙げた山里さんの魅力は、多くの女性の共感を呼んだ。
会社員の女性(25)もそのひとり。元カレと別れたのは金銭感覚の違いからだった。
「元カレはすごいケチで倹約家。結婚したあとも生活費の分担で、ケチを発揮しそうで。ムリだなと思いました」
最近出会ったカレは、お金に対する感覚が似ているので一緒にいて楽だ。自分の世界を持ち、なんでもかんでも干渉してこない距離感も好き。女性は言う。
「蒼井優さんが会見で、『指輪をもらうよりも、何かを一緒に経験したい』と言っていたのもすごくいいですよね!」
結婚前、蒼井さんが音楽クリエーターのヒャダインさんに伝えていた言葉、
「『誰を好きか』より『誰といるときの自分が好きか』が重要らしいよ」
これをヒャダインさんが、結婚を受けてツイートすると、ネットで話題に。そこに注目するのは、20~30代の働く女性に関する調査研究を行っている博報堂キャリジョ研の瀧川千智さん(36)だ。
「3高やハイスペックで、背伸びしないと合わせられないカレより、“自分らしくいられるカレ”を女性たちは求めているのです」
実際、3高の白馬の王子をゲットしても、乗ったら最後。パワハラやモラハラにあっても、しがみつくしかない悲劇も女性たちは知っている。
女性が結婚相手に求める理想像は3高の後、平均的な年収・平凡な外見・平穏な性格の「3平」や、低姿勢・低依存・低リスク・低燃費の「4低」へ変遷してきたといわれている。