「娘に臍帯血治療をさせたくて海外にも問い合わせていますが、なかなか進みません。国内でぜひ実現できたらと思っています」

 講演会に参加した埼玉県の会田恵美子さん(58)は小学4年生の孫が脳性まひだという。

「あの子の2歳下の弟が生まれたときに臍帯血を保管し、すぐに治療ができるかと思ったのにもう10歳。白血病などでは他人の臍帯血投与も行われているし、ぜひ国内でのきょうだい間の投与ができるようになってほしい」

 と祈るように語った。

(編集部・深澤友紀)

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